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北駒生『火色の文楽』感想

大半の人にとっては、文楽=人形のイメージだと思いますが、文楽を構成する要素はほかにもありまして、登場人物のセリフや状況を語る「太夫」や、伴奏の三味線、この3つを合わせて「三業」というそうですが、一つでも欠けたら成り立たない芸術だな、と思います。


私は、人形の美しさに魅せられて文楽を観るようになったのですが、伴奏の三味線の音がいいなとか思ったり、最近はイヤホンガイドや字幕の助けを借りながらも太夫さんが語るのを聴きとれるようになったりしました。同じ日本語なのに聞き取れないとは変な話ですが、やっぱり江戸時代の文章だし、関西のイントネーションだからでしょうかね。
そんな感じで、「推し活」じゃないけど文楽を楽しむ活動がはかどってます。

先日、北千住1010で文楽5月公演を見に行ったとき、お土産コーナーに『火色の文楽』という、文楽の道を志す青年たちの物語を描いた漫画があり、さっそく購入。(全三巻。)


高校生の弓矢は、将来を期待されたバレエダンサーだったが、事故に遭いその道を断念。失意の日々を送っていた弓矢を見かねた幼馴染の少女・湊に連れられていった文楽公演で、語りを担当する「太夫」の声を聴き、心に火がついたようになり、「太夫」の道を志す。
そこで、三味線の柳川弦治、人形遣いの大楠柑太ら若手と切磋琢磨していく。

主人公の弓矢は不器用な性格で、バレエのために感情にフタをしてストイックに生きてきた少年だったのですが、登場人物の心情を掴むために心を解き放っていく。それがまるで火祭りで放たれる火矢のように、周囲の人の心にも火をともしていく。

ああ、だから「緋色」とかじゃなくて「火色」なんだな・・・。

文楽の世界は歌舞伎のように世襲制ではなく、誰でも入門出来て、最近では国立劇場養成所もあるくらいですが、下積み時代が長く、60歳くらいでやっと一人前と言われる世界なんだそうです。
そういう感じだからか後継者不足になやまされているとか。

そんな若手も発表会的な感じで舞台に立てる機会があり、それが「文楽若手会」。
作中でも主人公たちがそれに出演するんですが、
リアルの「文楽若手会」が6月にあるそうなので、なんか行きたくなってしまいました。でもそんなしょっちゅう大阪まで行けないしなぁ。東京でもやらないかな~。

作者の北駒生さんのX(旧Twitter)
https://twitter.com/kitakoma0

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