メズム東京のアフタヌーンティー企画「アフタヌーン・エキシビジョン」第7弾は、ウィーン出身の画家グスタフ・クリムトの超有名作「接吻(The Kiss)」(ドイツ語だと「der Kuss(デア クス)」。
(去年の10月くらいに行って、記事にしないで放置していたんですが、やっぱり備忘録として残したいと思って・・・)
「接吻」は、1907年から1908年にかけて描かれた作品で、現在はウィーンのベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館に所蔵されています。クリムト自身と恋人エミーリエがモデルとも言われており、固く抱き合う男女の構図や、金箔を多用した絢爛豪華な作品です。
この絵がどんなふうにアレンジされて登場するのでしょう・・・?こちらです!
(以下、ホームページより引用)
https://www.mesm.jp/news/o239410000001qkh-att/press_release_AE_kiss.pdf
アール・ヌーヴォーを代表する画家の一人であるグスタフ・クリムトの作品に思いを馳せながら、彼が生まれ育ったウィーンをはじめとするオーストリアの食文化を、8種のスイーツ&セイボリーとペアリングモクテルで表現しました。豊かな文化や芸術が行き交う、オーストリアの美しい街並みを旅するかのようなひとときをお楽しみください。
《グーゲルフプフ(クグロフ)》
オーストリアではどの家庭にもグーゲルフプフ型があると言われるほど、広く国民に愛されるお菓子です。日本でも“クグロフ”の名前で親しまれるようになりました。今回は本場オーストリアの製法を再現してバターたっぷりの生地で仕上げております。クグロフの中には、バター生地とぴったりなまろやかな甘みのチョコレート、そして味のアクセントとしてオレンジを加えています。あのマリー・アントワネットも愛したと言われる伝統的な味わいをご堪能ください。
《モーン スフレ》
オーストリア人が、好んでお菓子作りに使用するケシの実を混ぜ合わせたスフレ。“モーン”はドイツ語で“黒ケシ”を意味します。ケシの実の香ばしい風味とプチプチとした食感が特徴で、添えられた生クリームとの相性が程良く、味わい深い一品です。
《スコーン》
オーストリアで家庭料理の食材として親しまれているジャガイモを使用したスコーン。中に含まれるチーズの塩味がしっかりときいており、ふんだんに使用したジャガイモの食感が後引く美味しさのセイボリーです。
《クラップフェン》
オーストリアではカーニバルが開かれる冬の時期の定番スイーツとしてポピュラーなクラップフェン。“揚げパン”を意味し、外側はカリッと、内側はふんわりと仕上げたパンが、アプリコットのジャムを包んでいます。ウィーンではよく紅茶が飲まれるため、アプリコットジャムはアールグレイ風味に仕上げました。味わい深い生地とアプリコットアールグレイのジャムの上品な甘さが、寒い季節にもぴったりの一品です。
《リンツァートルテ》
オーストリア第二の都市リンツ発祥の焼菓子リンツァートルテ。シナモンをしっかりときかせた生地に、イチゴやラズベリーのジャムをのせ、表面を格子柄に焼き上げました。シナモンのスパイスと、しっとりとした食感の上品な甘い生地が、中央ヨーロッパのお菓子ならではの味わいです。←このリンツァートルテが絶品だったの!
《ザルツシュタンゲン》
日本で人気の塩パンのルーツとも言われるザルツシュタンゲンは、オーストリア発祥のパンです。塩味が強く、弾力のある食感のパンで、シャキシャキのアスパラガスと肉厚のベーコンを挟み、食べ応えのある一品に仕上がりました。
《ザッハトルテ》
オーストリア・ウィーンのスイーツと言えば、ザッハトルテ。19世紀、オーストリア外相に仕えていた料理人のフランツ・ザッハーが考案したケーキです。しっとりした口当たりのチョコレート生地に、砂糖でシャリシャリとした食感に仕上げたチョコレートをコーティングしています。甘さをおさえたチョコレート生地と中の甘いアプリコットジャムのバランスが絶妙な一品です。
《アップルシュトゥルーデル》
“渦巻き”を意味するシュトゥルーデルは、ウィーンを代表するデザートの一つで、薄くのばした生地で具材を何重にも巻いて提供する焼菓子です。パリッと軽い食感の自家製生地で、シナモンをきかせたリンゴやレーズン、クランベリーを包み込んで仕上げました。
甘いものを食べた後にしょっぱいものがくる、という繰り返しがよかったです。
ペアリングモクテルは、白ワイン、赤ワインをイメージしたもの。白ワイン風のは、マスカットジュースをベースにセージやレモンバームを加えたものだそう赤ワイン風は、グレープジュースをベースにチャイコーディアルでスパイシーな風味をプラスし、グリューワインに似た感じ。
ペアリングモクテルに白ワイン・赤ワインをイメージした飲み物を持ってくるのは、「The Supper(ダ・ヴィンチの「最後の接吻」)」でもありましたね。
で、真打登場です。
ノンアルコールのモエ・エ・シャンドンをふんだんに使用したシャンパンジュレのパフェ。挨拶に来られたパティシエの方にお聞きしましたが、シャンパンの濃さがちょうどよくなるようにいろいろ試行錯誤したそうです。
恋人たちを包み込む黄色い背景部分を丸いレモンチュイールで表現。仏様の光背のようで度肝を抜かれました。人物の部分はホワイトチョコレートにプリント。パフェ上部のレモンクリームの層とシャンパンジュレの層はキャラメルチョコレートで仕切られてます。
すっきりさわやかなジュレの中に浮かぶ、四角いチョコレートで男性が身にまとう衣装を、赤スグリで女性が身にまとう衣装を表現されています。パフェの下の方は、青リンゴクリームと、リンゴのブランデーであるカルヴァドスをアクセントにしたガナッシュで、濃厚な甘みで締めています。
ペアリングモクテルは、ミントンのようなエレガントな花柄のティーカップに注がれたピーチの香りのするお茶でした。ピーチジュースをベースに、グレナデンシロップやローズレモネード、チャイティーをブレンドしたとのことでしたね。このピーチベースのモクテルと、メインのシャンパンジュレのパフェを一緒に食べることで、人気のカクテル「ベリーニ」を連想させるような味わいにあるそうです。
メインがパフェというちょっと珍しいアフタヌーンティーでしたが、今回も大満足でした。
ついでに着ていった着物の紹介をば。
菊がメインのグレーの小紋に、黒地の帯を合わせて。帯締めは、・・・今見ると赤が明るすぎてイマイチだったな。
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