文化・芸術

「薫玉堂」のお線香「横浜」

創業は安土桃山時代文禄三年(1594年)、日本最古の御香調進所としての伝統を受け継ぐお香の専門店「薫玉堂」。

先日東京ミッドタウンに寄った際、フラッとお店に入っていました。

店内には何十種類もの線香があり、いくつかについてはその場で試すこともできます。

はっきり言って、どんなのが好みなのかわからないので、適当になじみのある地名を冠した「横浜」を選びました。

港町・横浜をイメージしたのか、ウルトラマリンブルーのお線香です。

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試しに1本、火をつけてみたのですが、6畳間だとけっこう香りが充満して翌日以降も香りが残りました。

でも雅な雰囲気で、気分が変わっていいですね。

公式サイト:
https://www.kungyokudo.co.jp/

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国立劇場雅楽公演「安摩・二ノ舞」「新鳥蘇」観ました

国立劇場で雅楽公演を観てきました。思えば、小劇場ばかりで、大劇場の方に入ったのは初めて。小劇場よりロビーのシャンデリアとか豪華なつくり。

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国立劇場のロゴマークの飛天

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豪華なロビー

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鏡獅子の人形

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「安摩・二ノ舞」
この演目は、もともとは寺院の堂塔の楽慶供養などに催される舞楽法要で演奏されていたものだったそうです。
それも法要後に余興として行われるもので、まず最初に「安摩・二ノ舞」を演奏するのが慣例でした。
「安摩」は、「千と千尋の神隠し」に出てきた「春日様」のような、「雑面(ぞうめん)」と呼ばれる長方形の紙に三角や三つ巴などの
図形で顔を表した面を着けた舞人が2人で舞います。
その後、黒い面を着けた翁と媼が出てきて、「安摩」を真似して舞おうとするけれど、足がヨレヨレで上手く舞えない、という滑稽な「二ノ舞」が続きます。

「新鳥蘇 一具」 納序・古弾・当曲・後参

序・破・急を通しで演奏することを「一具」と呼ぶとのことですが、ベートーヴェンの第九で言ったら、合唱のある第4楽章だけでなく、全楽章を演奏するようなものですかね。この大曲は、1974年の復活上演以来、約半世紀ぶりの再演なのだそうです。
これも特徴的な面を着けます。三日月のような眉と目、頬には、韓国の伝統的な婚礼で花嫁が付けている様な赤い丸。この顔は、この舞楽が伝来した朝鮮半島の人をイメージしてるんだろうな。そして頭には鶏のトサカみたいな形をした「別甲(べつかぶと)」を被ってます。
舞人は6人(4人のときもあるらしい)。6人も舞うと本当に華やかです。後半は2人で舞います。

これで私の国立劇場通いも終止符を打ったわけなのですが、
仮にも「国立」を名乗るのに、10年近くも専用の劇場がなくて、あちこち間借りして公演を続けていくのってどうなんでしょうね。
まだ建て替えする建築会社も決まっていないと聞くし、今後どうなるのやら。

 

半蔵門駅のサン・マルクカフェ。ハロウィン仕様の紅芋とかぼちゃのパフェ。美味しかった🌕
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国立劇場文楽公演『菅原伝授手習鑑』鑑賞しました

今の国立劇場で行われる最後の文楽公演かつ千秋楽の日に、急遽チケットを取って見にいってきました。

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千秋楽ということで、記念品が配られていました。ご祝儀袋みたいだから、5円玉でも入っているのかしら?と思ったら、袋自体が記念品らしい。何も入っていませんでしたね。

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9月の頭にも行ったのですが、結構空席が目立っていたのに、今日はさすが千秋楽だったからか、そこそこの入りでした。
歌舞伎みたいに「待ってました!」などと掛け声が聞こえましたが、多分、いつもは来ていない人なんでしょうね。
あと、人物(人形)が登場するたびに拍手が・・・。いつもと違う雰囲気でした。

 

第1部公演
三段目
 車曳の段
 茶筅酒の段
 喧嘩の段
 訴訟の段
 桜丸切腹の段
四段目
 天拝山の段

三段目は、喧嘩や切腹など、派手なエピソードもあるけれど、主な舞台は田舎の百姓家なので全体的に地味なんですよ。
しかし、四段目、
政敵、藤原時平の家来が菅丞相(かんしょうじょう)を暗殺に来て、それを丞相の部下・梅王丸が取り押さえます。そして時平の家来から、時平が国家転覆を企んでいると聞くと、たちまち怒りの形相に。梅の花を口に含むとそれが火花となり、手にした梅の枝で家来の首を打ち落とします。ここ、本当にドラマチックで。

雷神と化した丞相は、髪を振り乱し太宰府を望む天拝山(てんぱいざん)に駆け登り、鳴り響く雷をバックにここから京の都へと飛び去る――
という劇的な幕切れでした。


今回、第1部は見る予定じゃなかったので、ラストの部分(第二部)を先に見るという変則的なことをやらかしたのですが、これはこれでよかったです。


聞いたところによると、第三部終演後、ほんとのほんとの最後の公演のあと、太夫さんたちが勢ぞろいするカーテンコール(?)があったそうです。
観たかったな~。

 

終演後、半蔵門駅前のタイ料理店「SHAWADEE」でパッタイとグリーンカレーのセットでランチ。

前から気になっていたけど、もう半蔵門も来ることないんだよな・・・、ということで。

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ガウディとサクラダファミリア展 感想

先日、東京国立近代美術館で開催中の「ガウディとサクラダファミリア」展に行ってきました。バルセロナに行ったのがもう4年前のことだし、いろいろ情報を補完したくて。

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平日だし入場は予約制のはずなのに、朝から長蛇の列。入場制限してこれだから、してなかったら混雑で身動き取れないとか、入場まで2時間待ちだったかも。

 

4部構成になっていて、第1部「ガウディとその時代」でガウディの年譜やサクラダファミリア以外の作品を、そして第2部「ガウディの創造の源泉」で、当時の建築様式や彼が影響を受けたものを紹介。

メインは第3部「サクラダファミリアの軌跡」。実はサクラダファミリアは、ガウディが最初から手掛けた建築ではなくて、主任建築家としては2代目だそうだ。(現在主任建築家は9代目。)この部門は撮影可でした。

「降誕の正面」のメイン「ベツレヘムの星」の彫刻のレプリカ

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全体模型

独特な形の塔がたくさんあってわかりにくいけど、教会建築としてはオーソドックスなラテン十字型。

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身廊部(聖堂中心部の回廊)の模型

基本はゴシック建築にあるヴォールト天井のようだが、もっと枝分かれしていてまるで森の中にいるような感じ。、実際の建物の中では、ここに午前中は暖色系のステンドグラスの光が差し込むものだから、この世のものとは思えない空間が現れるんですよ。

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あとは、鐘塔頂華(しょうとうちょうか(ちょうげ))について、模型や映像で紹介されてしました。
鐘塔の先端部分。十二使徒に捧げられたそれは、ちょっとずつデザインが違うとのこと。(写真撮ってませんでした)
その他にも、マリアの塔の星の冠の模型とか様々な彫刻とかが展示されていました。

第4部は「ガウディの遺伝子」ということで、ガウディに影響を受けた現代建築の紹介をしてしめくくり。

 

図録は写真や説明が充実していて3,300円でしたが、買って損なし。グッズもいろいろありましたね。
混みすぎだろとは思いましたが、とても見ごたえのある展覧会でした。

バルセロナ・・・また行きたいなぁ。

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トリケラトプスの美しさに目覚めてしまった・・・。恐竜科学博感想

六本木の東京ミッドタウンで開催中の「恐竜科学博」に行ってきました。

ベルリンの自然科学博物館に、クヌートの剝製を見に行ったことがあるのですが、そこは恐竜の骨格標本の展示にも力を入れているところでして、そこで「恐竜ってかっこいいな・・・!」になったんですよね。まあその程度ですが。

白亜紀後期、現在の北アメリカ大陸西部に存在していたという、失われた大陸「ララミディア」。そこはトリケラトプスやティラノサウルスをはじめとする最後の恐竜たちの楽園だったそうです。

本展では、多彩な骨格標本と最新の技術を駆使し、ララミディアの生態系や恐竜の姿に迫ります。


群れからはぐれた幼いトリケラトプスの子どもが森の中をさまよい、その道中で「ララミディア大陸」の住人たちと次々に遭遇していく。そういうストーリー仕立てで展示が構成されていて、見学者は小さいトリケラトプスの影を追いかけるようにして展示を見ていきます。

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この幼体の影が道案内をしてくれます。

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大型翼竜ケツァルコアトルスの骨格標本、これが予想外に格好よかった!大きな翼は長さ10mにも及ぶもので、これが空から舞い降りてきたら小さい恐竜は生きた心地がしなかったろうな~。

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肉食系の大型海洋爬虫類モササウルスが海の中を泳いでいる風の展示。

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さて本展の主役、「世界一美しい」と言われる骨格標本、トリケラトプスの通称「レイン」。現存する骨格標本のなかで最も完全で保存状態も最良のものだとか。

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う、美しい骨だ・・・!(←なんちゅう感想だ💦)

それから、結構な大きさの皮膚痕も展示されていましたが、皮膚が残っていることは珍しいそう。


それを相対して展示されているのが、ティラノサウルス・通称「スタン」

しっぽが長い・・・!かっこういい!

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入場料が結構するからなのか、夏休みなのにもかかわらず見学者が少なめでゆったり見れたのでよかったのですね。

 

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「イマーシブミュージアム」展に行きました

日本橋のコレド室町で開催中の、「イマーシブミュージアム」に行ってきました。

イマーシブImmersiveは英語で「没入感」を意味することばで、VRなどの進化したデジタル技術を活用することで、絵や物語の世界に入り込んだかのような体験を演出できると注目されています。

本「イマーシブミュージアム」展では、ゴッホやスーラなどのポスト印象派の絵画が大きな部屋の壁や床いっぱいに映し出され、次々に展開する映像を床に座って見ながら「没入感」を楽しむことができます。

 

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  最初、画面に小さな球体のようなものが次々に出てきて動いていく、そしてそれがスーラの点描のタッチになり、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」につながっていく。
また、色とりどりのリボンのようなものが風に舞っている、そしてそれがゴッホの筆のタッチにつながり、花弁のようなものが降り注ぎヒマワリの絵が現れる。
立方形がセザンヌの「ガルダンヌから見たサント・ヴィクトワール山」へ、肉感的なマネキンがゴーギャンの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』、
そんな感じで点や線が見る間に変容していきます。

その変化の速さ、鮮やかさに圧倒されますが、その感覚を「没入」というのかは正直わかりませんでした。

こういうのを体験するのは初めてでしたが、あらかじめ「絵の中に入り込むぞ」などという自覚をもって見た方がより満足度が高かったかも。
ただ映像を見て終わり、になりかねないので。
3回ぐらい見ればよかったな。

併設のカフェやショップスペースには、登場した絵画や画家に関連した飲食物やグッズが売っていたり、
AIがゴッホのタッチで似顔絵を描いてくれるコーナーもありました。「ウ~ム?」とかなんとか唸り声が聞こえるのがびっくりしたよ。

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う~ん、似てるかな・・・?どうだろ

公式サイト:https://www.immersive-museum.jp/

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「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」 感想

 


 

バス・ラーソン監督『ムーラン・ルージュ』のミュージカル化。
この作品は、ミュージカルなのにオリジナルの音楽はほぼなくて、
オッフェンバックの『天国と地獄』――カンカンの曲――から、「ムーラン・ルージュ」のテーマ曲としてリメイク(?)された1970年代の女性ボーカルグループLabelleの「Lady Marmalade」をはじめとする20世紀に大流行したポピュラーミュージックが約70曲が散りばめられているそうです。(こういうミュージカルを「ジュークボックスミュージカル」というらしい)

 

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帝国劇場の中に入ると、そこはもうムーラン・ルージュの世界。赤い内装が目に飛び込んできます。
客席に入ると、舞台左手に「ムーラン・ルージュ」のシンボルである赤い風車、右手には青い象のオブジェが見えます。(開演前まで舞台を撮影可でした。)

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開演ベルが鳴っていないのに、気が付けば舞台上にはエロティックな格好をしたダンサーがリズムをとって歩いています。
女性と同じコルセットに網タイツの衣装の男性ダンサーもいて、頽廃的な雰囲気倍増です。
そして奥に4人のダンサーのシルエットが浮かびあがり、"Welcome to the Moulin Rouge!"の曲とともにミュージカルが始まります!

(あらすじ)

1899年、パリ。アメリカ人の若い駆け出しの作家クリスティアンは、ボヘミアンにあこがれ、パリのモンマルトルを訪れる。そこで
その日暮らしの画家トゥールーズ=ロートレックと、タンゴダンサーのサンティアゴと出会い意気投合する。
ふたりは、ナイト・クラブ「ムーラン・ルージュ」でショーをやりたいと考えていて、クリスティアンの即興でつくった歌を聞いて「これは使える」と判断する。そしてまずはクラブのスターのサティーンに取り入ってオーナーのジドラーに話をしてもらおうともちかける。

クリスティアンは、「輝くダイヤモンド」と称されるサティーンに一目惚れし、彼女も才能ある若者を好きになる。しかし経営難の「ムーラン・ルージュ」のために、サティーンは大金持ちのモンロス公爵をパトロンとして惹きつけておく必要があった。

新作のショーの練習にかこつけて、公爵に隠れて逢瀬を重ねる二人。しかしそれも公爵にバレて、クリスティアンの命を盾に取られたサティーンは、恋人に別れを切り出す。

ショーの初日、病をおして舞台に立ったサティーン。舞台に乱入してきたクリスティアンと愛の歌を歌いあげ、そのまま恋人の腕の中で絶命する。


で、ここで終わりか、アンコールかと思いきや、いきなりカンカンが始まったりしたので、悲しんでいいのか楽しんでりゃいいのかわからないラストでしたね。どこまでが本筋でどこまでがおまけかわからないというか・・・。

元モーニング娘。の加賀楓さんがニニ役で出ていて、それでこの作品を観に来たんですよ。抜群のスタイルでダンスも折り紙付きだったけど、正直演技のイメージのない人だったので、卒業後の初仕事がミュージカルと聞いてびっくりしていたのですが、いい意味で裏切られましたね。口調はきついけどサティーンのことを本気で心配しているのが伝わってきました。色気はまだまだでしたけどね。

ちなみに、この日のサティーン役は平原綾香さん、クリスティアン役は井上芳雄さんでした。平原綾香さんはさすがの貫禄と色気、井上芳雄さんは闇の帝王トート閣下とは打って変わって、初心な青年にしか見えませんでした。役者さんってすごい!


映画では、ショーの内容が、マハラジャの想い人の遊女とその恋人のシタール奏者の三角関係でしたが、ミュージカルでは「裏社会のボスと街娼と船乗り」みたいに改変されていましたね。

いまではナイトクラブのスターでクルティザンヌの(高級娼婦、日本でいう花魁みたいなもの)サティーンも、最初は13歳で客を取っていた街娼でした。オーナーのジードラーもおそらくポン引きで、二人して「ムーラン・ルージュ」を立ち上げた。だからこそ、家である「ムーラン・ルージュ」を守るために、公爵に身を売る決断をしたのでしょう。華やかに見えるショービズの世界も、一皮むけば暗闇という対比が描かれた作品だと思います。


公式サイト:
https://www.tohostage.com/moulinmusical_japan/index.html

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文楽が配信で見られます

今回初めて知ったんですけど、文楽公演が配信で見られるようになったんですね!

 

国立オンライン劇場 ~つながる伝統芸能~

https://mirail.video/publisher-title/493

公式サイトに飛ぶと、文楽公演だけではなく、歌舞伎の入門編みたいなコンテンツもありました。

 

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この配信サイト「ミレール」は、このほかにも歌舞伎チャンネルや舞台、ミニシアター系の映画など、なかなかマニアックなラインナップのコンテンツがそろっています。

 

先日見た『妹背山婦女庭訓』の続きとなる第2部を購入してみました。

全画面表示はもちろん、30秒早送り、10秒巻き戻しできて、画質も標準と高画質で選べて

速度も0.5刻みで0.5倍から2.0まで選べます。

考えてその速度で演じている太夫さんには悪いけれど、ちゃっちゃと聴きたいときはいい機能ですね(笑)。

生の迫力には及ばないけど、遠く大阪まで足を運ばなくてもいいし、好きな時に見られるというのは便利ですね。


文楽は、今研修生を募集中だそうですが、1人も応募がないらしいですね。どこも後継者不足ということでしょうか。

t将来、文楽が見られなくなるかもしれないと思うと寂しいですね。

こうやってアーカイブを残しておけば、少しは安心ですね。(というのも変ですが)

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文楽公演「妹背山婦女庭訓」鑑賞

初めて大阪の国立文楽劇場に行ってきました。やっぱり本場で見てみたいじゃないですか!

久しぶりに新幹線に乗ったのですが、今はネット予約して券売機で受け取りができるのね。
でもパスワード入力のところで失敗して、窓口に並びなおすことになったのですが・・・。

文楽劇場は、地下鉄・近鉄の日本橋駅から徒歩一分。
ほんとに「下町」の中にあります。
お客さんも、近所のおっちゃんおばちゃんが見に来ている風で、東京よりもカジュアルな感じがしました。
(個人的感想ですが)

今でこそ伝統芸能という感じでハードル高い文楽ですが、もとは庶民の娯楽なので、こういう距離感が本来なんでしょうね。

劇場前で。
母の形見の着物と帯、春先にぴったりの色合いでした。

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ロビーには、こんな「くいだおれ太郎」の人形も。
これが出てくる作品あったら面白いでしょうね。ビリケンさんも登場してたりして。

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今回のヒロイン「雛鳥」の人形と。

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スタッフさんが気軽に「一緒に撮りますか」なんて声をかけてくれましたが、
こういうのをハッシュタグとともにインスタにあげると記念品をもらえるキャンペーンやってたりして
情報発信に力入れているんだな、と思いましたね。

 

開幕前の緞帳。

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観たのは、第一部の「妹背山婦女庭訓」
初 段  大序 大内の段
    小松原の段
    蝦夷子館の段
二段目  猿沢池の段
    鹿殺しの段
    掛乞の段
    万歳の段
    芝六忠義の段

時代は天智天皇の御世、対立する家同士に生まれた久我之介と雛鳥という二人のまるでロミオとジュリエットのような恋物語が描かれます。初心な主君の姫を応援する侍女がいい仕事するんですよ(笑)

そんな中、帝位簒奪を企てる蘇我入鹿の陰謀が・・・。ってな話です。

 

昔どこかで、「大阪の文楽劇場は大きすぎる、東京の国立劇場くらいがコンパクトでよい」といった意見を
読んだことがあってどうなんだろう、と思っていましたが、

逆に私は、人形の立ち位置とかにゆとりがあって迫力あるように見えたので
こちらの方が好きかな~、と。
席もゆったりしていてよかったです。


時間の関係で第一部しか観ませんでしたが、

大阪って新幹線で2時間程度で行けるし、思ったより気軽に行けることに気が付いたので、また秋にでも行こうかななんて思っています。


最近ではネット配信もやっていることが分かったので、
もっといろんな作品を見てみたいと思います。

とりあえず
公演の案内ページ:
https://www.ntj.jac.go.jp/sp/schedule/bunraku/2023/5411.html

 

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『エリザベート』生配信を見ました。そして同時視聴してみたら

ミュージカル『エリザベート』が博多座で千秋楽を迎えました。
それを記念して、1/31の千秋楽、の前日の1/30の公演が生配信されました。

1/30の配信を見て、いきおい余って1/31の配信も購入してしまいましたよ。

両方見て思ったのは、やはり演者によって同じ作品でも違った雰囲気になるな~、ということ。


1/30は、愛希れいかさんのエリザベート、井上芳雄さんのトート

1/31は、花總まりさんのエリザベート、古川雄大さんのトート


花總さんのエリザベートは、たおやかで妖精のようだけど、芯の強い女性

それに対して愛希さんは、もっと現代的な女性像で、意志の強い感じ


エリザベート像よりもっと印象が違ったのが、トート。

井上芳雄さん演じるトートは、たっぷり溜める歌い方、距離近めボディタッチ多めの演技で、「クセつよ」なトート


対する古川雄大さんのトートは、あらすじと「生きた人間の美少女に恋をした死神」(←こう書くと漫画の『悪魔の花嫁』みたいだが・・・)と言われて頭に思い浮かぶそのままのキャラで、「神秘的」なトート


エリザベートに拒まれて、古川トートが「なぜ俺を愛さない!?悔しい!ぐぬぬ」ってな感じなのに対して、井上トートは「面白い…いつまで俺の誘惑に抗えるかな?」と冷めた視線で見ている感じ。


サラッと歌っている分古川トートの方が歌詞が聞き取りやすいのですが、個性的で面白いと言ったら井上トートかな~。


アーカイブで1週間程度観ることができたので、せっかくなので画面を半分ずつにして同時視聴してみました。


「扉を開けておくれ」
夫の皇帝フランツ・ヨーゼフがエリザベートのもとを訪れるが、「姑の皇太后ゾフィーにとられた息子のルドルフを返して!私かお義母さまか選んで!」と最後通牒を突き付けられる。そのあと、トートがエリザベートのもとを訪れるシーン

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第一幕最後の場面
フランツ・ヨーゼフがエリザベートの要求を飲むと伝えに来たシーン

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「キッチュ!」
ルキーニが物売りに扮して、「仲睦まじい皇帝夫妻なんて大嘘、まがい物さ」とエリザベートの真の姿を面白おかしく歌い上げるシーン。

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「踊るときは」
ハンガリーの女王として戴冠したエリザベートが

トートに「私はもう人形じゃない。踊るときは、躍る相手は自分で選ぶ!」と言い切るシーン

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母にもかまってもらえず寂しい少年時代を過ごした皇太子ルドルフ。猫を殺したと言う子ルドルフに
井上「やるじゃん」って顔
古川「え、まさか」とぎょっとしている

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ルドルフに銃口を向ける井上トートの顔、まあワルい。

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「闇が広がる」
皇帝である父と政治的に対立してしまった皇太子ルドルフ。このままではハプスブルクが滅亡するのは目に見えているのに何もできない、と嘆くルドルフに、トートは「立ち上がれ、未来の皇帝陛下!」と奮起を促すが、それは破滅へと導く第一歩だった。

見てるとけっこう激しくルドルフを突き飛ばしている井上トート
最後にがっしり握手してる。(古川トートはなし)

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ルドルフの死の場面

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ラストシーン
とうとうエリザベートはトートの腕に抱かれる

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あたりまえだけど、歌い始めとか調整してあわせても、歌い方や場面転換でどんどんずれてくるんですよ。
「贅沢な遊びだね~」と言われたけど、こういうのもわかって面白かったので、同時視聴やってよかったです。

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