文化・芸術

「THE ハプスブルク展」

六本木ヒルズから、乃木坂の国立新美術館へはしごしました。
この二つってすごく近いんですね。知らなかった・・・。
しかも途中に、ウィーンの紅茶専門店「
DEMMERデンメア」があるではないですか。
しかしまだ夏に買った「横濱ベイ」も飲み切っていないので、購入はまた今度、と思って中にも入らなかったのですが、カフェも併設されているようでした。

国立新美術館では、「THEハプスブルク」展を開催中。
「日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)とが国交を結んで140年の節目に当たる2009年、ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から、ハプスブルク家ゆかりの名品を核に選りすぐった絵画75点と華麗な工芸品など、計約120点を一堂に展示します。」(チラシより)

平日の金曜日だし、そんなに混んでいないかと思いきや、けっこう混雑していました。
まずハプスブルク家の肖像画が展示されています。チラシに出ている「11歳の女帝マリア・テレジア」、有名な白いドレスの「オーストリア皇妃エリザベート」の前では黒山の人だかり。シシィ(エリザベート皇后の愛称)のこの絵って、こんなに大きかったのね・・・。

次いでイタリア、ドイツ絵画と続きます。ジョルジョーネ、ティントレット・・・名だたる画家ばかりです。
聖書から題材をとっている絵が多いので、ダブるのは当然なのですが、「生首」絵画が3点も。
クラナッハの「サロメ」はあまり血生臭くないからいいとしても(?)、「ホロフェルネスの首を持つユディット」が伊・独それぞれ出ています。イタリアの方は、ユディットも優雅な衣装を着て自然体で首を持っています(笑)が、ドイツの方は、振り返りつつ不敵に微笑むユディット、傍らには首(胴体側)の断面が・・・。
縦長キャンバスに等身大の肖像画を考案したというザイゼネッガー。どこかで聞いた名だと思ったら、『エロイカより愛を込めて』でエーベルバッハ少佐の家の所蔵品に入っている、ってエピソード(第1巻)があったな~。

デューラー「薔薇冠の祝祭」のコピー、という作品に興味を惹かれました。
聖母の右にいるのはハプスブルク家の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世。左はローマ教皇ユリウス2世だそうです。(オリジナルはプラハにあるとか。)

工芸品と武具の部門では、明治天皇がオーストリアに贈った画帖と蒔絵の棚が特別出品されていました。ここは特に渋滞していました。

そしてスペイン、フランドル・オランダ絵画と続きます。
ベラスケスの「白衣のマルガリータ・テレサ」「皇太子フェリペ・プロスペロ」はこのコーナー。皇太子は鈴やら護符やらいっぱいぶら下げていますが、これは病弱だった彼を守るための「おまじない」だったそうです。

久しぶりに西洋絵画を堪能しました。

http://www.habsburgs.jp/index.html

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「ヴァンクリーフ&アーペル ザ・スピリット・オブ・ビューティー」 

朝日新聞の無料会員サービス「アスパラクラブ」の懸賞に当たり、「ヴァンクリーフ&アーペル ザ・スピリット・オブ・ビューティー ~時空を超えた美の真髄」特別招待に行ってきました!

展覧会公式サイト:http://www.thespiritofbeauty-vancleef-arpels.com

「ヴァンクリーフ&アーペル」は世界中のセレブから愛されている、1906年創業のハイジュエリーのメゾン。
あのクローバーの形の「アルハンブラ」シリーズが有名ですね。

100周年を記念した本展では、日本初公開を含む約250点の「芸術品」を4つのテーマに分けて紹介してます。
まず入口を入ると、暗い部屋の中に白い幹のようなものがくねくねと張り巡らされ、その上に透明な球体に入ったジュエリーが多数展示されています。ここは「自然のスピリット」がテーマ。花や鳥、動物たちをモチーフとしたジュエリーです。あまりに鮮やかな赤や緑色に、「これほんとにルビー?エメラルド?」。本物の輝きにうっとり。

次に進むと「エレガンスのスピリット」がテーマの部屋。ファッションやクチュールの世界をモチーフに取り入れていれたジュエリーの数々。主に1930年代、アールデコ全盛期の作品が多かったかなぁ。
バレリーナをモチーフにしたクリップは、そのあまりの愛らしさと精巧なつくりにため息が出そう。

そして「冒険のスピリット」がテーマの部屋に続きます。ここではペルシャ、エジプト、インド、そして日本にインスパイアされたジュエリーを展示。エキゾチックなんだけどモダン。エメラルドが好きな私は、インドの王妃が持っていたというエメラルドのネックレスに目が釘付け。こういうの、黒髪によく映えるでしょうね~。
しかしブッダモチーフは、冒険のしすぎじゃないでしょうか(笑)。

最後のテーマは「インカーネーション(美の化身)」。ヴァンクリーフ&アーペルを愛したスターや王族たちを、そのジュエリーと共に紹介します。
グレース・ケリー、マレーネ・ディートリッヒ、ジャクリーヌ・ケネディー・・・。一人ごとに小部屋に分かれて紹介されていて、その案内役はなんと、フランスを代表する女優、カトリーヌ・ドヌーヴでした。

個人所有やヴァンクリーフ&アーペルのプライベートコレクションなので、金額は表示されてませんでしたが、もしされていたら腰抜かすほど高価なんだろうな~(←下々の者はこれだから・・・)。
ということで、うっとりして会場を後にしました。

入場者は展望台も入れたので、52階の上空から東京の街を見てきました。ちょっとガスってて霞んでいましたが、海が見える~、と感激。

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同じフロアの「マドラウンジ」でAランチ(1,500円)をいただきました。

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≪ 前菜 ≫

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≪ 白身魚のペペロンチーノ ≫

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≪ デザートはティラミスとアイス ≫   

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「聖地チベット展~ポタラ宮と天空の至宝~」感想

チラシに出ていた、抱擁する男女の仏のあまりの妖しさに魅かれ、上野まで足を運びました。


ユネスコの世界文化遺産に登録されているポタラ宮や歴代ダライ・ラマの夏の離宮だったノルブリンカなど、各地の寺院や博物館から集められた、全123件(173点)の美術・文化の名品が展示されています。そのうち、36件が一級文物(日本の国宝に相当)だそうです。

チラシの仏さまは、「カーラチャクラ父母仏立像」。カーラチャクラ(サンスクリット語で時間(カーラ)と輪(チャクラ)を意味する)という時間の流れを象徴する男尊が、明妃ヴィッシュヴァマーターを抱いた姿とされています。
方便(慈悲)の象徴である男尊(父)と 空の智慧(般若)の象徴である 女尊(母)が抱き合う、この種の「父母仏」は、2人の合一によって到達できる悟りの世界を象徴している、とのことです。
こうした父母仏の姿は一般には見せるものではないとされているため、通常は錦の衣をまとっています。・・・そうね、刺激が強すぎるかもしれませんね。

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≪ 画像は公式ホームページより≫

また、「十一面千手観音菩薩立像」は腕の束を幾重にも背負っているので、横から見るとすごいことになっています。

髑髏の冠、髑髏のロングネックレス、髑髏の杯を身につけた怖ろしい女尊・ダーキニー。
ダーキニー立像は小さいので、うっかりすると見過ごしてしまいそうでした。

「タンカ」は、マンダラなどを綿、麻、絹などに描いた掛軸形式の仏画で、鮮やかで細かい彩色が目を奪います。

展覧会では、仏教と結びついたチベットの民俗を紹介するコーナーもありました。装身具や、チャム(跳神舞)という儀式のときに使われる装束や、楽器などが紹介されていました。

公式ホームページ http://www.seichi-tibet.jp/index.html

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ミヒャエル・ゾーヴァ展

横浜そごうで開催中の「ミヒャエル・ゾーヴァ」展に行ってきました。(9月27日(日)まで)

ミヒャエル・ゾーヴァは、1945年、ドイツベルリン生まれの画家で、風刺にとんだイラストや、絵本『ちいさなちいさな王様』などの挿絵で知られています。映画『アメリ』の、アメリの寝室に飾られた、エリザベスカラーの犬の絵や豚のランプ、と言えば、思い出す人も多いのではないでしょうか。本展では、代表作はもちろん、日本初公開の作品を含む約130点を見ることが出来ます。

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≪映画『アメリ』で使われた「治療中の犬Kranker Hund」≫

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≪ 遺伝子操作されたひよこ、マグデブルグを襲撃
     
Gen-Kuecken bei Magdeburg ≫ 

展示作品のなかで異色なのは、「緑の党」のための選挙ポスター。
ドイツの「緑の党」といえば、今や連立政権の一翼を担おうという政党ですが、設立当初は学生運動に毛が生えた程度の団体でした。そこでゾーヴァが友人のために手描きの選挙ポスターを作ったそうです。今では「お抱え絵師」と見られるのを避けて距離を置いているとのことですが、画家の業績をたどる上で貴重なものです。

ゾーヴァは、同じテーマで幾つも作品を作ったり、一度世に出した作品でも、何度でも加筆修正を加えるそうです。本展では、ある出版社のポスターとその原画が展示されていましたが、まるで別物のようになっていました。

それと今回の展覧会で私が一番の収穫だったと思ったのは、「白い黒人のヴンババDer weisse Neger Wumbaba. Kleines Handbuch des Verhoerens」。
作者であるアクセル・ハッケが南ドイツ新聞で、聞き間違えや思い込みで覚えた歌について、コラムを書いたところ、読者から実例つきの反響が殺到。
それを書いてまとめたものの挿絵をゾーヴァが描いた絵本で、未邦訳ですが、ドイツではすでに3冊出ています。ドイツ版「空耳アワー」?

本のタイトルにもなった、白い黒人のヴンババDer weisse Neger Wumbaba(デァ ヴァイセ ネーゲル ヴンババ)は、M・クラウディウスの「月が昇る」という美しい童謡の

白い霧が立ちこめて美しい・・・
Der weiße Nebel wunderbar.
デァ ヴァイセ ネーベル ヴンダバール

という歌詞を聞き間違えたもの。

こういう聞き間違いの数々が、ゾーヴァのユーモア溢れるイラストに仕上げられていて、思わず会場で噴出してしまいましたよ。

Der weisse Neger Wumbaba. Kleines Handbuch des Verhoerens Book Der weisse Neger Wumbaba. Kleines Handbuch des Verhoerens

著者:Axel Hacke,Michael Sowa
販売元:Kunstmann Antje Gmbh
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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「海のエジプト展」感想

海底に眠っていた、2000年前の古代都市がよみがえる――。

思いたって行ってきました、『海のエジプト展』。チケットを買うのにも並ぶと聞いていたので、桜木町駅の改札の近くにある案内所で、当日券(2,300円)をあらかじめ購入。12時前だったので、ガード下のバビーズに入って腹拵え。

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≪バビーズバーガー。ドリンクとセットで1,050円≫

会場入口では、噂どおり長蛇の列。15分は確実に待ちそう。平日でさえこうだから土日はすごいだろうな。音声ガイド(500円)を借りて鑑賞開始。

「クレオパトラが愛した都、アレクサンドリアの沖合から引き上げられた遺物を紹介する展覧会。巨大なファラオや女神、スフィンクスなどの石像や、宝飾品、コインなど約490点すべてが日本初公開です。」(公式HPより)

フランス人海洋考古学者、フランク・ゴディオ氏が中心になって、1992年、発掘プロジェクトが開始されました。アレクサンドリアなどの都市が海に沈んだ理由としては、地震や海水面の上昇、地盤沈下などが考えられるそうです。長年の海底探査により、海中より姿を現し、修復作業の結果、それがよみがえって日本にまでやってきたなんて、奇跡としか言いようがありませんね。

展覧会では、アレクサンドリア、ヘラクレイオン、カノープスという3つの古代都市を、都市ごとに発掘された遺物に分けて紹介しています。

当時、この3つの都市は異なる性格を持つものとして存在しました。
聖なる癒やしの都、
カノープス。この街は、セラピス神を祭る大きな神殿があり、たくさんの巡礼者が訪れた街でした。
ここでは「王妃の像」に注目。水から上がったばかりのように透ける衣が艶かしい。

神々とファラオが出会う都、ヘラクレイオン
本展の目玉とも言える、豊穣神ハピ、ファラオ、王妃の約5メートルの巨像は、このコーナーに展示されています。遠くから見てるとそう思わなかったのに、近づくとやはり大きい!左足を前に出す、独特のポーズをしています。これらは神殿の入口に建てられていたと考えられています。

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≪ 右から、ハピ神、ファラオ、王妃。会場では順番が逆だった≫

ヘラクレイオンは、ヘラクレスに捧げられた大神殿があった街であると同時に、エジプトと地中海世界との玄関口でもあったため、「輸入品全部に関税をかける」と、ヒエログリフで書かれた石碑(ステラ)が残されています。展示されているステラは、碑文が下を向いて砂の中に埋もれていたためか、今でもくっきりはっきり字が残っています。遺物の硬貨などから、この街は8世紀ごろ水没したのではないかと考えられているそうです。

エジプト第2の都市で、クレオパトラが愛した都、アレクサンドリア
「オシリス・カノポス壺を抱く神官像」や、クレオパトラとカエサルの息子・カエサリオン像の頭部」があります。

最後に、「ヴァーチャル体験シアター」に入りました。このバーチャルリアリティによる再現映像は、日本オリジナルの展示だそうです。15分ほどの映像なので、そんなに並びません。画面にはCG映像の海底が映し出され、ナビゲーターの持つコントローラーで海底を行ったり来たり。まるで探査に参加しているようなリアルさでした。そのあとは、古代アレクサンドリアの街にタイムスリップ。道路が碁盤の目のように張り巡らされた、美しい街だったようです。沖合いには「古代世界の七不思議」のひとつである、「アレクサンドリアの大灯台」がありました。
このほか、水中発掘現場を再現したジオラマやビデオ映像を見ることが出来たり、古代エジプトの香りを再現したコーナーもありました。

平日の昼間だったせいか思ったほどの混雑もなく、12時半に入場して、急ぎ足で見て約一時間でした。パシフィコ横浜内のカフェやレストランでは、本展にちなんで、エジプト料理を出しているところもあります。歴史のロマンを堪能したあとは、ここで食べてみてはいかがでしょうか。

公式ホームページ   http://www.asahi.com/egypt/

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文楽9月公演『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』

シェ-クスピアの戯曲『テンペスト』を日本の中世を舞台に翻案した、文楽9月公演『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』。初日の舞台を見てきました。

普通だったら、開演に先立って黒衣が出てきて「とざい、とーざい~」とやるのですが、いきなり会場が真っ暗に。幕が上がると、舞台の上には六人の三味線と、十七弦の箏が一人の迫力のある演奏。後ろでは海を描いた布が旗めいていて、嵐の様子を表しています。ブン回しが回って太夫と三味線が登場、舞台の上の奏者たちは弾きながら退場します。うわ~、斬新な演出だわ。

筑紫の国の大領・秋実とその老臣・日田権左衛門、阿蘇の城主・刑部景隆らを乗せた船が大嵐に遭い難破、一行は南海の孤島に漂着する。その島には、12年前に弟・刑部景隆によって地位を追われ海に流された、阿蘇左衛門藤則と娘・美登里が暮らしていた。船を襲った嵐は、12年前の復讐をするために、左衛門が手下の妖精・英理彦に命じて用いた方術の力によるものだった。

主遣いは顔を出して演じていることが多いですが、この作品では主遣いも黒衣の頭巾を被ってましたね。 その昔島を支配していた髑髏尼によって松の木に12年もの間挟まれていた、妖精・英理彦(=エアリエル)。助けてくれた左衛門の恩に報いて、彼の下で働いている。英理彦のキャラデザ(←?)がユニーク。みずら風に結い上げた髪から編みこんだ紐をたらし、パステルカラーの衣をまとっていて、天人か童子かというイメージ。ピーター・パンのように、舞台の上を縦横無尽に飛び回ります。

死んだと思われていた大領の嫡男・春太郎は、森の中で美登里に出会い、二人は一目で恋に落ちる。しかし親が仇同士ということで、「斬って恨みが晴れるなら」と春太郎は自らの首を差し出す。春太郎の心底を見極めた左衛門は、春太郎に丸太運びを命じる。やり抜いた春太郎は、美登里との結婚を許される。

左衛門にこき使われているのを恨みに思う下男・泥亀丸(でかまる)は、漂着した茶坊主をおだてて左衛門を殺させようとする。しかし英理彦の術によって、散々に懲らしめられる

泥亀丸は髑髏尼の息子で、人とも獣ともつかぬ醜い男。平べったい顔、毛むくじゃらの長い手は、オランウータンのよう。
英理彦の使う妖精たちは、頭が鳥。雀、白鳥、なぜかペリカン。メルヘンの世界です。浄瑠璃とメルヘンの融合!ミスマッチに最初は違和感を覚えます。この子たちが怪鳥に化けたり、巨大毛虫になったり、般若の顔に手足がついた化け物になったりします。

疲れた足取りで森にたどり着いた大領一向。英理彦が妖精たちに命じてご馳走を彼らの目の前に用意させるが、続いて怪鳥が現れ、それを全部食べてしまう。その上、12年前の悪行について暴露、それを聞き大領たちは半狂乱になるのだった。
だが、左衛門は更なる復讐を思いとどまり、過去の罪を悔い改めさせ、許すことを決意する。和解した一同は、一緒に本国に帰ることにする。

最後に、方術の力を捨て、英理彦の呪縛をといた左衛門が一人残り、観客に語りかける。「自分を島にとどめるのも本国に帰すのも、皆様のお気持ち次第。本国に帰してもいいとお考えならどうか拍手を」。で、幕。
ここはシェークスピアの原作を意識した演出なんでしょうね。

演奏テンポも、通常の作品よりも早かったし、三味線のほかにもいろいろな楽器が使われていました。背景も、椰子の木やラフレシアの花がいつもの画風で描いてあって不思議な感じがしました。
シェークスピアが、西洋の物語がどんな風になるのかなあ、と楽しみにしてましたが、意表をついていてなかなか面白かったです。文楽なんだけど、文楽じゃないみたい。
ただ、ドタバタとちょっとせわしない印象があるかな~。まあ、喜劇だしね。

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マックス・ラーベ&パラストオーケストラ 2009 日本公演のお知らせ

マックス・ラーベ&パラストオーケストラが今年も日本にやってきてくれます!

1920~30年代、ベルリンのカバレット(文芸寄席)などで流行った曲を現代によみがえらせたマックス・ラーベ&パラストオーケストラ。燕尾服を着た独特の演奏スタイル、ノスタルジックで美しいメロディーと、よくよく聞けばブラックな歌詞、そして何よりマックス・ラーベの蕩けるような美声が人気の秘密。
ドイツ本国ではCDの売り上げがビートルズを超え、コンサートチケットはなかなか取れないと言われているそうです。
イッセー尾形さんがベルリンで公演したときに、マックス・ラーべさんが楽屋に訪ねてきて、それが縁で日本公演が決まったとか。

マックス・ラーベ&パラストオーケストラ 2009 日本公演

7月25日(土) 20:00~
  26日(日) 15:00~

場所  日経ホール

全席指定 5,000円

詳しくはこちら

日本語でスピーチをしてくれたり、日本の歌を歌ってくれたりしてサービス満点。
おととし来たときには、公演終了後にサイン会もやってくれましたが、今年はどうでしょうね。
ドイツでは、サイン会という習慣はないので、サインを持っている人はあまりいないらしいです。
ああ、今年も楽しみです!

Max Raabe & Palast Orchester の公式ホームページはこちら

ついでに、インタビュー動画もどうぞ。

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MOA美術館『江戸と明治の華』展感想、そして熱海

熱海のMOA美術館で開催中の『江戸と明治の華――皇室侍医ベルツを魅了した日本美術』展を見に行きました。

さて、ちょっと早めに、9時に熱海に到着。おみやげ物屋を見ながらぶらぶらしたり、駅前の足湯につかりながらバスを待ちます。

ガイドつきで、主な観光名所を回ってくれる「湯~遊~バス」。乗り降り自由の1日乗車券(800円)を運転手から買います。
MOA美術館は山の上にあり、展示室は入口を入ってからさらにエスカレーターで上っていきます。

明治9年にお雇い外国人として来日したドイツ人医師エルヴィン・フォン・ベルツ。30年近い滞在期間中に蒐集した日本美術のコレクションは現在、故郷のリンデン民族博物館にありますが、そこからの里帰り展覧会です。6,000点にのぼる「ベルツ・コレクション」の中から、厳選された175点を紹介。

松や鷹など、よくよく見れば日本の意匠ながら、西洋の工芸品と見まがう花瓶をはじめ、華美な装飾の作品が多かったですね。
日本人の感覚からすると「やりすぎ」という印象なものもありますが、しかしそれが海外輸出用に造られたものと聞けば納得。たしかにこの華やかさは、床の間よりも重厚なインテリアに映えそう。
おみやげは、チラシにも載っている鶴のお皿の絵葉書が欲しかったのですが、ありませんでした。

美術館のムア広場からは、桜の海の間から熱海の海が見渡せました。(この日は曇りだったので、眺めはあまりよくなかったのですが・・・。)桜の次はツツジが見ごろになるそうです。

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そのあとは、アカオハーブ&ローズガーデンへ。
20万坪の敷地にイギリス式庭園とかバラ園とかハーブ園があります。桜は多分この日あたりがピークだったのでしょうが、ちょっと物足りない眺めでした。しかし菜の花やレンギョウが咲き乱れ、黄色が目に刺さるようでした。
チューリップもよし。朱鷺色のチューリップって、ほんとキュートだわ~。

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バラのソースをかけたアイスクリーム(630円)を食べて一休み。

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バス乗り場の近くの「ハーブハウス」でも、ラベンダーアイス(370円)を食べました。薄紫色で、ミルクの味はとても濃厚でしたが、あまり香りはしなかったですね。

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≪シークレットガーデン≫

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≪プロポーズガーデン≫


ところで、ここはドラマ『メイちゃんの執事』のロケ地になったところだそうです。
執事と言えば、今「執事喫茶」なるものが流行っているとか。(「コンセプトカフェ」とか言うらしい。)ついでにいろいろ検索してみたら、「ギムナジウムカフェ」まであるんですね。

バラの咲く頃にまた来たいね~、と湯遊バスに乗って駅へ戻ります。途中にある「起雲閣」は数多くの文豪に愛された名邸。来宮(きのみや)神社も、境内にある樹齢二千年(全国二位)の大楠を一回りすると寿命が一年延びると伝えられているとか。しかし帰りの電車の時間があったので、また今度にしました。

駅前の「平和通商店街」で、急いでおみやげをゲット。「一楽」という和菓子屋さんの「白黒胡麻大福」と、桜の塩漬けが一輪入った最中「あたみ桜」を買いました。上品な甘さでとてもおいしかったです。とくに大福は何個でも食べられそう。

熱海、近いし、また遠足気分で行きたいですね。

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『20世紀のはじまり――ピカソとクレーの生きた時代』展感想

日曜日は所用で御茶ノ水まで行ったので、聖ニコライ堂を通りすがりにパチリ。

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夕方、渋谷に移動して、文化村ザ・ミュージアムで開催中の『20世紀のはじまり――ピカソとクレーの生きた時代』を見てきました。
デュッセルドルフにあるノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が、改修工事のため休館する間の出稼ぎ巡業のようです。表現主義など、20世紀初頭のドイツの美術が大好きなので、これはばっちりストライクな催しでした。
「ピカソとクレー」と謳っていますが、メインはクレーですね。チュニジア旅行から影響を受けた光のような色彩の『赤と白の丸屋根』(1914年)から、ナチスの迫害を受け不遇を囲った時期の『踊りの場面』(1938年)まで。
一番印象に残ったのは、黒い肌にエメラルドの瞳――「黒い領主」という絵。

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この絵を私は初めて見たのですが、ドレスデン王宮の宝物館、いわゆる『緑の丸天井』にあった、エメラルドを持った黒人の小姓の像Mohr mit Smaragdstufeを思い出しました。
この絵が描かれた当時、クレーはデッサウのバウハウスで教鞭をとっていました。ご近所のドレスデンまで行って、あの像からインスピレーションを得たのでは、そういえばこの絵にはバウハウスのテイストがある・・・などと考えるのも楽しいですね。

文化村ホームページ
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_k20/column.html

ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館
http://www.kunstsammlung.de/de/home.html

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横浜能楽堂「日韓古典芸能の名作」公演

今日は横浜能楽堂まで、「日韓古典芸能の名作」の公演を見てきました。5月のソウル旅行で韓国の伝統芸能の公演を見て、興味を持ったので。まだ紅葉坂のあたりは、紅葉は色づいていない感じでしたね。

それぞれの国の器楽演奏と舞踊を交互にやることで、いろいろ違いが見えて面白かったです。
楽器は、形はよく似ているのですが、音色が全然違うんですね。韓国の方が、音色が金属的というか。

日本の芸能は、歌とセットで、屋内で演奏するのが前提って感じがしました。歌舞伎とか文楽とか能とか、全部「芝居」ですしね。「物語性」を重視しているというか。だから韓国みたいに銅鑼や太鼓をガンガン叩くような演奏にならないのかなと思いました。
それに、衣装や扇も重要な小道具なんですね。季節感を出したり、状況や身分や男女の別さえもそれで語らせちゃう。「つるかめ」という日本舞踊をやりましたが、亀を男、鶴を女に見立てていました。演じたのは両方女性でしたが、そういう格好・髪型をしているので「男と女」と言われても観客は納得するわけです。韓国舞踊で男性が女役で、チマの裾を翻して踊っているところは想像できませんね。

韓国舞踊は、銅鑼や太鼓の音や、旋回の動作がダイナミック!能楽堂じゃ狭くてやりにくそうでした。でも、ふわっと広がるチマチョゴリの裾や、鳥が舞うような手の動きとか、見ていてうっとりしました。

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