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文化・芸術

音楽堂ニューイヤー・コンサート「日本の音でお正月!」2016 感想

県立音楽堂で、音楽堂ニューイヤー・コンサート「日本の音でお正月!」を鑑賞しました。

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(画像は公式ホームページから拝借)


なかなか邦楽を聴く機会がないので、このシリーズは毎年楽しみにしています。 今年は「申年」にちなんで、「申(猿)」が出てくる演目をやりました。

狂言『猿婿』

ナレーションというか、状況説明のところは人間の言葉で喋るけれど、演者がみな猿のお面をつけて、台詞を「キャキャキャ」と「猿語」(?)で話します。

あらすじは、結婚後初めて、婿猿が手土産をもって舅猿を訪ねるというもの。なので、台詞が猿語でも大丈夫でしたが、婿も舅も嫁も従者もみな「キャキャキャキャキャ」で、なんだかもうカオス。会場は笑いの渦でした。

次に、お正月の定番「春の海」を、中国の二胡と日本の箏の合奏で。


続けて、台詞がなくても狂言として通用するものか?という感じで、台詞のところを二胡、笛、打楽器の楽器の音に置き換えるという、実験的な狂言をやりました。

老僧の目を盗んで逢引していた若い僧と娘が、老僧に見つけられて…という狂言「お茶の水」で、筋は簡単なので台詞なくてもわかりましたね。


休憩をはさんで第2部は、舞楽。

舞楽『蘇莫者(そまくしゃ)』は、聖徳太子が馬上で笛を吹いたとき、猿の似姿をした山の神が笛の音に合わせて舞った、という演目。

その時に付ける猿のお面、舌を出していますが、解説をしてくれた人によると「あ、いけな~い。人間に見つかっちゃった~、テヘペロって感じです」 なんて、チャラく説明してましたね。

また、この曲は、二拍子+三拍子という特殊な拍子をつかうのですが、それを「八多羅(やたら)拍子」というそうです。 「むやみに」、「やみくもに」、「みだりに」というような意味で使われる「やたら」は、ここから来ているとか。

解説者のリードに合わせて、会場の観客もこの拍子の練習をしましたが、やっぱり難しかったわ。



帰りにランドマークタワーの「ラ・メゾン アンソレイユターブル」で、熊本県産不知火(しらぬい)のミルクティークリームタルトと、「今月のティー」のアップル&ジンジャーティーをいただきました。

クリームの中に、柚子ピールが隠し味的に入っていて、すごくおいしかった。ティーにも柚子ジャムが付いていて、体がぽかぽかになりました。


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『始皇帝と大兵馬俑』展 感想

東京国立博物館で開催中の『始皇帝と大兵馬俑』展に行ってきました。
古代中国の皇帝の陵墓から莫大な量の副葬品が出土。しかも等身大の人間をかたどったもの。
それが一つ一つ顔も違う。夢とロマンじゃありませんか。
中国に行くことはかなわなくても、上野で見ることができるなんて、行かないでどうするってところですよ。



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日曜の午後、会場はほどよく混んでいました。

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会場は2部構成になっていて、第1展示場は、秦が辺境の一小国から、中国を統一し、巨大帝国へなった経緯をたどります。

そして、陵園や兵馬俑坑から発掘した出土品を通して、始皇帝が陵園を「死んでからの住まい」として整備したことをつまびらかにします。

第2展示会場では、兵馬俑坑の一部を再現!

会場に入ってて前側に、ポスターにもなった5体の俑が配置され、360度から見ることができます。

会場の奥の壁に沿って、俑が立ち並び、「これが兵馬俑なのか~!」とその大きさを実感できます。

いや、圧巻ですよ。


片隅に記念写真を撮れるコーナーがあって、一緒に写真が撮れます。

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あと、別室の銅車馬の複製が素晴らしかった!

2種類の4頭立て馬車をかたどった青銅製の精巧な模型で、1/2スケールとのことですが、
出来た当時はどれだけ美しかったのだろうと思わせるような感じで。

死後も永遠の世界で皇帝として君臨することを指向した、始皇帝の想いが伝わってくるようです。


公式ホームページ:http://heibayou.jp/


余談ですが、会場の紹介ビデオに出てきた文官の俑が、目元涼しいハンサムさんでした。

「河鍋暁斎」展感想

今日は東京に行く用事があったので、ついでにおいしいもの食べて
美術館にでも行って・・・というプランをたてました。

そうか、世間はもうバーゲンが始まっていたんですね~。しかしここはぐっと我慢で(すでにいろいろ買っちゃっているし)。

丸ビルの5階の、東京駅の見えるベトナム・フレンチのレストラン「カサブランカ・シルク」で優雅にランチ。コロニアル風のホテルのような雰囲気でゆったりしているし、リーズナブルなお値段だし、穴場かも。

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食後は、三菱一号館美術館の「河鍋暁斎」展へ。

河鍋暁斎は、幕末明治に「画鬼」と称された人気絵師。正統的な狩野派の
作品から戯画まで、国内外の名作約120点が展示されています。

「惺々狂斎(せいせいきょうさい)」と名乗っていたころの作品。化け猫伝説を描いた戯画『惺々狂斎画帖(三)』(これは後期のみの展示です)

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三菱一号館などを設計し、日本の近代建築に大いに貢献したジョサイア・コンドルは彼の晩年の弟子だそうで、コンドルの描いた日本画も展示されていました。
当時50代の暁斎と、20代のコンドル。暁斎はコンドルのことを「コンテエル君」と呼びかわいがったというし、コンドルは日本画を習うのに相場より高い授業料を払い、パトロン的な役割を担ってたと言われています。
その集大成と言えるのが「大和美人図屏風絵」です。暁斎はコンドルの目の前で、あらゆる技法を駆使して描いたと言われています。

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メトロポリタン美術館の所蔵品からも、水墨画のコレクションがまとまって展示されています。晩年の作品ということですが、大胆な構図に驚かされます。これは下絵も展示されているので、より興味深い。

しかしな~、特設サイトのテーマカラーのネオンピンク、「狂っていたのは、俺か、時代か?」という煽り文句がムダにどぎついんですが。

確かに動物画や戯画が多く、変わったところでは春画の展
示もありましたが、

狩野派の絵師として、正統派の渋い、面白い展示でしたね。

内容に合っていない煽り文句は、かえって本質を損なうものだと思いましたね。

≪薔薇が咲き乱れる三菱一号館美術館の庭≫

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http://mimt.jp/kyosai/

「100のモノが語る世界の歴史 大英博物館展」、「乾山見参」展

上野・東京都美術館で開催中の「100のモノが語る世界の歴史 大英博物館展」に行ってきました。平日でしたが、ほどほどに混んでいました。

英国・ロンドンにある大英博物館の約700万点の収蔵品から選び出した100の作品を通じて、200万年前から現代に至る人類の歴史を読み解こうという試み。

選ばれた品々は、一見して何げない日用品から教科書にも登場する芸術的な名品まで、
また「先史・ヨーロッパ」「古代エジプト・スーダン」「中東」「ギリシャ・ローマ」「アジア」「アフリカ・オセアニア・アメリカ」「コイン・メダル」「版画・素描」の8つの所蔵部門から厳選されたもの。
豆粒みたいに小さなものから、ロゼッタストーンのレプリカのような大きなものまで、いろいろありました。

第1章 創造の芽生え
第2章 都市の誕生
 ・
 ・
 ・

などと章立てされ、それぞれの作品にも「ラムセス2世のイメージ戦略」などのキャッチーなコピーがついています。

しかしだ。

現代の多国籍化、グローバル化を象徴する作品として、クレジットカードとサッカーのユニフォームってどうよ。

入場口のそばに、ハリポタ映画に出てくる巨大なチェス盤のモデルとなった「ルイス島のチェス駒」のレプリカがあり、一緒に写真が撮れます。

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大英博物館展特設ホームページ:http://www.history100.jp/

続いて、サントリー美術館へ。

こちらでは、江戸時代の陶工・尾形乾山の作品を展示する展覧会『着想のマエストロ 乾山見参!』(←オヤジギャグか。)

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(画像はホームページより拝借)


尾形乾山は、1663年に京都の呉服商の家に生まれました。琳派の始祖ともいわれる画家の尾形光琳は兄にあたります。

野々村仁清に作陶を学び、1699年には窯を開いて本格的に陶工としての活動を開始。京焼の伝統の系譜に連なるものの、琳派風の模様や、中国からヨーロッパにいたる海外産の陶磁器意匠に基づく異国趣味などを取り入れ、独自の作風を築きました。

 本展では、重要文化財4点を含む尾形乾山の作品に加え、乾山に影響を与えた作品、乾山の系譜に連なる後世の作家による作品など約140点が展示されます。

どの作品も、鮮やかで大胆で洒落てる!

「竜田川の紅葉」や菊をモチーフにした向付(会席料理などで、刺身や酢の物などを入れ膳の向こう側に配する器)などは、組のものなのに配置によって形が変わっています。
光琳の影響なのかしら。

蓋物も、表は派手で装飾的なの、蓋を開けると内側は地味な感じとか、ガラっと変わっているところが特徴。意表を突かれるというか、唸ってしまうほど素敵。

最後の方で、乾山の後を継いだ養子の猪八の作品など、後継者たちの作品が展示されていましたが、やはり乾山ほどのパワーは感じられませんでしたね。


鑑賞の後は、併設のカフェであんみつを。

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帰り、ミッドタウンの中をふらふらしていたら、近くのルーブル美術館展で展示中の「サモトラケ島のニケ」のレプリカが。

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なんか異空間出現。



あんなオーラのある作品を見た後では、その辺の雑貨屋さんで売っている食器がしょぼく見えましたね。


乾山展ホームページ:http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_3/?fromid=topmv

久良岐能舞台

横浜市磯子区にある久良岐(くらき)能舞台は、能楽会専務理事の池内信嘉氏が囃子方育成のため、大正6(1917)年東京・日比谷に建てたものです。
その後、東京音楽学校(現在の東京芸術大学)邦楽科に寄贈されましたが、昭和39(1964)年、新たに能舞台が作られたため、この舞台は解体されました。
昭和40(1965)年に、能楽愛好家であった宮越賢治氏が譲り受け、この地に移築・復元。昭和59(1984)年に宮越氏から横浜市に寄贈されました。

その久良岐能舞台の所蔵の能装束を、虫干しを兼ねて(?)年に1度公開展示をするそうなんですが、このたび装束付け実演があるというのを新聞記事で読んで行ってきました。

< 山門、庭園 >

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能装束についての講演もあり、今回のテーマは、小袖を中心とした能装束(主に文化財について)の修復についてでした。講演をして下さったのは、共立女子大学准教授の田中淑江先生。

会場に行くと、能舞台を中心に、所蔵の能装束がところ狭しと展示されていました。

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能というのは、時の権力者や上流社会に属する人たちに庇護されてきた芸術であり、それゆえ能を舞うことは、彼らの嗜みの一つでありました。大名たちは競って豪華な能装束を拵えてきたわけです。
実際に使用されていた、または経年劣化、後世において美術館・博物館での展示されたことなどの理由により、肩や裾がほつれてきて、ものによっては修復が必要となります。それを修復するのが、田中先生の仕事です。

先生が修復を手掛けたものの中から、修復の過程で、切り付け(アップリケに似た技法)されていた模様を、後世になって別の生地の上に張り直したというのが判明した事例についてお話がありました。

後半は、着付けの実演。宝生流のシテ方の能楽師の和久荘太郎さんと辰巳大二郎さんが、女性のモデルに着つけていかれました。

昔はシテ方(主役を演じる役者)専門の着付け師がいたそうですが、今は全部自分たちで着つけるとのこと。2,3人で行います。今回は二人で。

役柄によって、装束や着方が違うんだ、とか昔は糸で縫い付けていたけれど、それでは傷むのでひもを使って固定する方法が編み出されたんだ、とか、
袴の種類で「大口」というのがあるのですが、後ろの部分がえらく張り出しているな~、と前から思っていたのですが、その部分にはゴザが入っていて、さらに小さな三つ又みたいなものを使って形を作っていたなんてことがわかりました。

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<『羽衣』の天人はこんな感じで着付けるという>

最近、文化的な催しとは無縁でしたが、やっぱり伝統文化に触れるといいですね。
久しぶりに能や文楽を見に行きたいなぁ・・・。

県立音楽堂ニューイヤー・コンサート 「日本の音でお正月! 京の和み・江戸の粋」

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音楽堂ニューイヤー・コンサート 「日本の音でお正月! 京の和み・江戸の粋」
狂言、囃子、そして日本舞踊 めでたさいっぱい音楽堂!
公演日時: 2014年01月18日(土) 15:00開演 (14:30開場)   
2014年は音楽堂にとって開館60周年を迎える記念の年。
 
その幕開けを飾るのは、狂言、箏、囃子、日本舞踊など、日本の伝統を担う各ジャンルの旗手たちが集う、ユニークなニューイヤー・コンサートです。
第1部は京都の春。御所から松を引きに出かけていくという、茂山千五郎家ならではのお正月らしい狂言「子の日」で初笑い。"箏と笛"という異色の顔合わせが楽しみな定番「春の海」、そして中世町衆たちの流行り歌「室町歌謡組曲」でほっこり和んでください。
第2部は江戸・東京の春。西陽子奏でる箏の美しい音色から、江戸の華・歌舞伎の世界へ。和のパーカッションの底力を炸裂させる囃子集団・若獅子会と、パワフルな群舞で新たな伝統を創る紋付袴姿の男性舞踊家たち・弧の会http://www.konokai.com/が、初競演。日本の伝統が躍動します。
出演者のトークや「客席もご一緒に狂言笑い」コーナー、そして、ホワイエには神奈川県大和市の指定重要無形民俗文化財「福田神社囃子獅子舞」も登場!皆様に福をお届けします。
(県立音楽堂HPより。)http://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=7405
開演前と休憩時間に、獅子舞の演技がありました。お獅子に頭を噛んで(というか噛むふり)をしてもらいましたよ。
休憩が終わったときにお獅子の中の人が「これで役目は終わった・・・」と呟いているのを聞いてしまいました。

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プログラム:
◆狂言「子(ね)の日」
「子の日」に小松を引いて佳い歳を迎えることを祈念する習わしがあり、ある公家が小松を引いているところに、被き(かずき)を着た女性がやってきました。きっと美女に違いないと思った公家は、和歌を詠みかけ、それを縁で彼女を口説こうとしますが・・・。
実はオカメ顔だったというオチで、公家は慌てて逃げ、娘がそれを追いかける、という狂言の黄金パターン。
◆宮城道雄作曲「春の海」(笛:一噌幸弘、箏:西陽子)
箏と笛…一見普通の組み合わせに見えますが、笛が!一人の奏者がたくさんの笛を使い分け、ときには一度に2本、3本と銜えて演奏するのです。
今日は12本だったそうですが、司会の人が「リハのときは9本じゃありませんでした?」と聞くと、「笛だけにふえ・・・」って脱力ものの回答が。
◆茂山千之丞監修「室町歌謡組曲」より  
大河ドラマ『平清盛』にも出てきた「遊びをせんとや」という歌謡を中心に編成したもの。節回しは、昔の横溝正史原作の映画『蔵の中』に出てきたのに近かったですね。
◆体験コーナー 「狂言笑い体験」
「はーはっはっはっはっはっは」という狂言独特の笑い方を、会場のお客さんも練習。
◆八橋検校作曲 「六段の調」より (箏独奏:西陽子)  
幽玄な調べ。奏者の黒地に白の模様の着物、赤い帯締めが素敵でした。
◆囃子と日本舞踊群舞の競演「初春勢舞踊囃子(はつはるきおいのまいばやし)」
男性舞踏家のグループ「弧の会」が、囃子家のグループ「若獅子」の「若獅子」という曲に合わせて踊ります。
黒紋付き袴で舞台を所狭しと飛び回る、男性ならではのダイナミックな踊り。「和のEXILE」って司会の方言っていたけど、確かに。
今日は5人だけでしたが、10人いたら壮観でしょうね~。「若獅子」の曲もかっこよかったです。

日本・ベトナム外交関係樹立40周年記念 横浜能楽堂特別企画公演「再びの出会い 二つの国の雅楽 」

中国を源流とする宮廷音楽「雅楽」は、同じ「雅楽(ベトナム語ではニャーニャック)」とは言っても、伝わった時期が違うということもあり、日本とベトナムでそれぞれの発展を遂げました。

そして今回、日本・ベトナム外交関係樹立40周年を記念して、共にユネスコの「世界無形遺産」にも登録されている日本とベトナムの雅楽が、初めて本格的に競演することになった、というので、「ベトナムの雅楽?面白そう!」ということで見に行きました。

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日本は、約1300年前、東大寺の大仏の開眼供養会のために来日したベトナム出身の僧「仏哲」から伝わり、その後日本で独自の発展を遂げた雅楽の曲2曲を披露。
ベトナムは、宮中儀礼の際に演奏される大楽合奏・小楽合奏の演奏に加え宮廷舞踊の数々を上演。
最後に、雅楽の作曲家・芝祐靖による日本・ベトナムの雅楽器を使った合奏曲も初演しました。

前に見た東京楽所さんは奏者も華やかな衣装を着ていましたが、南都楽所さんは、奏者は平安時代の狩衣みたいな衣装で、色も薄墨色でした。

第1部

南都楽所
舞楽「陪臚(ばいろ)」

  楯と鉾を手にした武人姿の軽快華麗な四人舞。

舞楽「胡飲酒(こんじゅ)」

  胡の国の人が酔い乱れる様を描いた舞。

今度はベトナム側のフエ宮廷伝統芸術劇場付属雅楽団、赤地に黄色の丸い文様を描いた華やかなアオザイで登場。

大楽合奏「三輪九轉(タム・ルアン・キュウ・チュエン)」

  大楽合奏は、朝廷の重要な祭祀・儀礼において演奏される管弦楽。太鼓や笛などでにぎにぎしく演奏されます。

宮廷舞踊「呈祥集慶(チン・トゥオン・タップ・カイン)」

  上帝(天帝)の長寿を慶ぶ祝辞入りの巻物を、四天神が広げながら舞う。
  四天神、それぞれ赤、黄、黒、緑の衣装を着て、京劇の武生(立ち回りを得意とする二枚目)みたいに、背中に小旗を四つ背負っています。決めポーズのところでは、思わず「好(ハオ)!」と掛け声をかけたくなるほど。カラフルで華やかで、目を奪われます。

小楽合奏「十首連環(タップ・トゥ・リエン・ホアン)」

 小楽は、宮中儀礼の際に催される管弦楽。

宮廷舞踊「麒麟の舞(麟母出麟児)(ラン・マウ・スアッ・ラン・ニー)」

中華街の獅子舞の獅子みたいな麒麟が2頭(黄色・緑)登場。
最初2匹で戯れていたと思ったら、緑色の方がうずくまる。何事かと思ったら、赤ちゃんを出産!
ビックリ!私の後ろの席からも、「どこに隠れていたのかしら」とつぶやく声が・・・。

チョン・チエン・とケン・バウの二重奏(ソン・タウ・チョン・ケン)

 チョン・チエンは太鼓、ケン・バウは笛。

宮廷舞踊「花燈の御供(ルック・クング・ホア・ダング)」

 手に蓮の造花を持った舞人が11人。次々とフォーメイションが変わり、組体操みたいに肩車や何かで形を作る。すると会場が薄暗くなり、造花に仕込んだ電球が光る。幻想的で、まさしく花の燈・・・。

第2部
横浜能楽堂委嘱作品
日本・ベトナム合奏「仏哲に捧げる」(作曲/芝祐靖)
第一曲「香河の木霊」
第二曲「祈り」
第三曲「順化(フエ)の煌めき」

厳かな曲。合奏というより、それぞれの楽器のソロパートが多かったですね。

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ベトナムの雅楽は、中華街の春節のときに演奏されるような、にぎにぎしい音楽でしたね。
他の国の民族舞踊などほとんど見る機会がないので、こういうコラボ企画はいいですね。

「プーシキン美術館展」

友だちが「レベル高くて満足」と言っていたので、横浜美術館で開催中の「プーシキン美術館展」に行ってきました。

プーシキン美術館は、ロシアの首都モスクワの中心地に位置し、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館とならんで、世界的な西洋絵画コレクションを誇る国立美術館です。なかでもフランス絵画のコレクションは、フランス本国が羨むほどのレベル。その中の66点が来日です。

ほぼ開館と同時に行ったのに、すでに長蛇の列。チケットを買うまで30分近くかかりました。公式サイトでオンラインチケットを予め買っておいた方がいいです。

公式ホームページ:
http://pushkin2013.com/index.html

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ピエール=オーギュスト・ルノワール
≪ジャンヌ・サマリーの肖像≫ 1877年
(画像は公式ホームページから)

友人もお勧めのピカソ『マジョルカ島の女』1905年頃(画像は公式サイトから)

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朝一番に行ったのにそれなりに混雑していましたね。おまけに赤ちゃん連れが何組かいて、泣いていてうるさかった。人込みの中連れ回されて、赤ちゃんもかわいそう・・・。

私はモネの『陽だまりのライラック』がよかったかな。最近こういう穏やかな色彩に心惹かれます。(画像は公式サイトから)

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絵画を堪能した後は、併設のカフェで特別メニューの「ジャンヌ・サマリーのベリーパフェ」をいただきました。(ピンボケだけど・・・)
ストロベリーチーズケーキをベースに、ブルーベリーのアイスにソースをかけたものです。
甘酸っぱくておいしかったですよ。

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帰りに向かいのMARK IS にも行きましたよ。
ロンハーマンとか、「アーバンでナチュラルな暮らしを提案します」的な洒落たショップが多かった気がします。あまりに広いので歩くの疲れたので1,2回しか見ていませんが・・・。

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千葉美術館『Kimono Beauty』 展感想

千葉美術館で2月11日まで開催中の、「Kimono Beauty」展に行ってきました。
千葉駅って初めて降りましたが、モノレールが走っているのですね。

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ボストン美術館の「ビゲロー・コレクション」を中心に、江戸中期~昭和初期に至る着物、帯、装身具、当時の風俗を伝える絵画などが展示されています。

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観覧料は一般1,000円ですが、着物で行くと200円引きだからか、着物姿の女性を多く見かけました。

昔の、刺繍や織をふんだんに使い贅を凝らした小袖や打掛、大正~昭和と現代に近くなると一般女性が着るような着物はグッとモダンな雰囲気になり、実に目の保養。

一部に、出展者さんのご好意により撮影可な着物もありましたね。

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衣紋掛けに掛けたものは、絵のような美しさ、人形に着せ掛けるとさらに美しい。

私ももっと着たいけど、なかなか着る機会がなくて・・・。

でも、着物ってほんとうにいいですね!

Kimono Beauty 展公式ホームページ:http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html

藤沢能「半蔀」感想

湘南台市民センター市民シアターに、お能を見に行ってきました。
演目は、狂言が「二人大名」、能が「半蔀」です。

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狂言「二人大名」あらすじ

京に上る二人の大名が、供を連れてこなかったので、臨時に太刀を持たせられる者がいないかと街道で待っている。そこに通りかかった男を脅して太刀を持たせる。腹に据えかねた男は、自分を「太郎冠者」と呼べ、と油断させておいて、持っていた太刀で大名たちを脅す。

通りがかりの男を山本則俊さん、二人の大名がその二人のご子息、ということで、とても息が合っていました。

男が犬の真似をしろとなぶる場面があります。そこで気がついたんですが、昔の犬の鳴き方は、「びょう」と表現するんですね。

能「半蔀」あらすじ

花供養をしている、京都・雲林院の僧のもとに、都の女が来て白い花を供えたので、花の名を尋ねると夕顔の花と答え、女の素性を尋ねると五条辺りの者と答え去っていった。
 不思議に思った僧が五条に来てみると、荒れ果てた一軒家に夕顔の花が咲いている。源氏物語の昔を偲んでいると、蔀戸を上げて女が現れ、源氏の君がこの家で夕顔上と契りを結んだことや、咲いていた夕顔の花がその縁となったことなどを語り、優美に舞を舞い、明け方に再び半蔀の奥に消え去っていく。

後見の一人が、正座で痺れたのか舞台で転んでしまい、ちょっと可笑しかった。


その後、能でシテを務めた梅若玄祥さんが、先の東日本大震災の犠牲者への鎮魂として、連吟「海人」が手向けられました。

連吟とは、演目のクライマックス部分のみを、数人で謡うことだそうです。
そして「海人」は、淡海公(藤原不比等)の子・房前が、亡き母の追善のために讃州志度の浦にやってきたところ、母の亡霊が海人となって現れ、子と対面し、自らが死んだ事情について語るというものです。

久しぶりに見たけど、やっぱりお能はいいですね。

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