人の心と色は密接に関わっている。ぬり絵をぬって、心の奥底に眠っている、言葉にならない思いを色を使って表現することで、心をリセットできる、ストレスをためない、癒される効果がある――というのが色彩セラピー。その体験講座を受講しました。
前半。
まずは、今の気持ちをぬり絵で表現します。
1人の人の周りにオーラを表す点線が幾重にも重なっている。
今日の体調、気分、オーラはどんな色かを想像して塗ってみましょう、というもの。
線のとおりに書かなくてもいいし、いろいろ書き加えてもよい。
例えば肩が凝っているな~、と思ったら肩だけ青く塗ってみたり。
それに続いて、「ストレス」「元気」「安心」など、気持ちを表す言葉が書かれたワークシートに、その言葉に対して自分がイメージする色を塗る。
特にボディの部分のことで思い浮かぶことがなかったので、普通に肌色に、髪を焦げ茶に塗ってみました。
それから、何色も並んだクレヨンを見て、印象に残った色を、順番に内側から塗ってみました。
体に一番近い色から、カーキ色、鶯色、水色、紫がかった水色、ターコイズに近い水色。その他に書き加えたものはなし。全体的に淡い色彩。強い色は、今の自分には重すぎると感じました。
2つの塗り絵を見た結果。
全体的に青いので、「リラックスした感じ?」と言われましたが、それどころか、「左遷されて、職場での人間関係も、みんなから距離をおかれているような状況ですよ。」
自分で言ってて涙がこぼれました。
カーキ色はストレスの色としている。ストレスに包まれている。
青系は、内省的。グレーに紺を重ねて「悲しみ」を表現した私は、悲しく、さみしく思っている・・・のか?
そのほかの人の絵を見ながら、講師の方が解説した内容は、こんな感じでした。
虹色・・・いろいろやりたいことがいっぱいある状態。
人生の転機を迎えている。
暖色・・・外交的
寒色・・・内向的
グリーン・・・ニュートラル。不安と喜びを調整している。
赤・・・アクティブ
手を赤く塗る・・・何かを手に入れたいと言う気持ち
反対色、対比配色・・・周りの人と引き立て合う関係
花+大きな木・・・回復傾向にある。
ボディの部分の色が抜ける・・・自分の色【価値】を決め兼ねている。
紫・・・回復期、癒しを求めている
後半。
ぬり絵をして、無意識のうちに感じていた感情を「色」として意識にあげていく。
そして次に、心を、感情を循環させる手順ということで、2種類の塗り絵を塗りました。
ファーストステップ・・・「トゲトゲ」「稲妻」など、不穏なイメージの絵を塗り、「今の気持ち」を表現する。すっきりするまで、何枚でも塗ってもいい。
セカンドステップ・・・ストレス、今の気持ちを吐き出した後、「降り注ぐ花びら」などの明るいモチーフの絵を塗る。
○ ファーストステップ・・・「トゲトゲ」の塗り絵
真ん中の金平糖みたいなトゲトゲのある塊から、欠片が放射線状に飛んでいる。
真ん中をダークグリーンとダークブルーで。飛び散る欠片を赤【怒り】、黄色【稲妻】、ダーグブルー【悲しみ】で力強く、というか乱暴に塗ってみた。
この絵を見て、講師は「なんで私を左遷したんだ、って怒っているんですね」と見抜かれてしまいましたよ。
セカンドステップ・・・「愛の花びらの塗り絵」
「花びらはあなたに降り注いでいる?それともあなたから溢れている?」とのコメントあり。
花びらを赤・紫・ピンクで塗っていたが、どうもしっくりこなくて緑色でぬりつぶしました。
感情らしい感情がなくなって、心が動かなくなってきたと思っていたのですが、アートセラピーをしてみて、今でもやはり怒りを克服できていない、ということが分かったのが収穫でしたね。
ぬり絵、続けてみようかしら・・・。
参考図書:『心を元気にする色彩セラピー』
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