クヌート

ドイツ・ブレーマーハフェン動物園でホッキョクグマ「ヴァレスカ」が双子を出産!

またもや朗報です。北ドイツの港町、ブレーマーハーフェン動物園Zoo am Meer Bremerhavenにいる「ヴァレスカValeska」が12月16日、双子を出産しました。ですが、そのうち1匹はすでに死亡したとのこと。生き残った赤ちゃんは現在のところ、健やかに育っているようです。この動物園では、1972年以来41年ぶりにホッキョクグマの出産があったとのこと。

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≪ 産室の様子を伝えるビデオ ≫

(写真、ビデオとも Radio Bremen より)

ほんとうに、愛おしそうに赤ちゃんを抱いていますね。

動物園に隣接する広場では、毎年市民が爆竹を鳴らして年越しのお祝いをやるのですが、今年は育児中のヴェレスカを刺激しないように、中止するよう呼びかけています。

でもネットのコメントを読むと、「たかがホッキョクグマ1匹じゃないか。何千人もの人間の方が大事だろ…sollten Tausende von Menschen wichtiger sein, als EIN Eisbär.」なんて書いている人がいて驚きますね。

さて、2013年も終わろうとしています。今年もなんとか続けられてよかった~。
訪問していただいた方に感謝しつつ、来年も細々と続けていけたらと思います。

よいお年をお迎えください。

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ミュンヘン・ヘラブルン動物園のホッキョクグマ「ジョバンナ」が双子を出産

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双子に恵まれたホッキョクグマ「ジョバンナ」

Im Münchner Tierpark Hellabrunn hat Eisbärin Giovanna am Montag, den 9. Dezember zwei Babys zur Welt gebracht. Die Farb-Aufzeichnungen der Überwachungskameras zeigen die beiden Geburtsvorgänge aus nächster Nähe – eine Weltsensation.

ミュンヘンのヘラブルン動物園で、ホッキョクグマのジョバンナが12月9日(月)、双子の赤ちゃんを出産した。監視カメラのカラー映像が2匹の分娩を至近距離から映し出している。――世界的なセンセーションである。

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(記事、写真ともTierpark Hellabrunnホームページより)

一時期クヌートと同居していたジャンナが、ジョバンナがお母さんになりました!
お父さんは14歳のYogi(ヨギ)。この冬ヨーロッパ圏では最初となるホッキョクグマの出産です。

薄暗い産室を映したとは思えないほど、鮮やかな画像ですね。画像処理でもしたのかな?それにしても、貴重な出産シーンが映し出されていて素晴らしいです。

ジョバンナは2006年11月28日、イタリアのファサーノで生まれました。ヘラブルン動物園で改修があった際、ベルリン動物園預かりになり、クヌートと同居しました。人工哺育で育てられたクヌートにとっては、初めての同じ種の友だち、ということもあり、同居がうまくいくかどうか心配されましたが、仲良く過ごしたようです。(当時すでにヨギのパートナーになることは、決まっていましたけどね・・・。)

動物園から生後4日の映像がアップされていましたが、今のところ順調、ジョバンナは完璧に育児しているようです。
7歳で初産、しかも双子・・・不安要素はありますが、きっといいお母さんになってくれるはずです。

男の子かな?女の子かな?来年の夏、会いに行っちゃう妄想、膨らんでいます。

ヘラブルン動物園のYouTubeのページ:
https://www.youtube.com/channel/UCxibFegEDKDuSxpI5zjfKhQ

動画 12月13日、生後4日の映像
http://youtu.be/FukzA9wltF0

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ホッキョクグマ「ヴォロージャWolodja」、ベルリン動物公園へ

大ニュースです!クヌート亡き後のベルリンに、ホッキョクグマの男の子がモスクワからやって来ました。

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(写真はTAGESSPIEGELより)
1歳と9ヶ月のヴォロージャです。8月9日にベルリンに移送され、8月24日(金)にお披露目されたそうですが、早くもファンが詰めかけた様子。「クヌートより力強い感じ」だそうです。
ちなみにヴォロージャの好物は、(クヌートが好きだった)クロワッサンではなくて、スイカですって。

現在ベルリンには、西側のベルリン動物園Zoo Berlinに「カチューシャ」、「ナンシー」、クヌートの母「トスカ」の「Drei Damen」がいて、東側のベルリン動物公園Tierpark Berlinにオスの「トロル」、メスのアイカ、そしてクヌートのお嫁さんになるはずだった3歳の「トーニャ」がいます。
ヴォロージャは、ゆくゆくはこのトーニャのお婿さんとしてモスクワ動物園からやってきたというのです。

しかしこのヴォロージャ、トーニャの弟ではないかという疑惑があります。
ヴォロージャは母シモーナSimonaと父ヴランゲル Vrangelの三つ子のうちの1匹だそうです。トーニャは母ムルマMurmaと父ウンタイUntaiの子ということになっていますが、ほんとはシモーナ母さんの子じゃないかという指摘もあるそうです。
もし本当に姉弟だったら近親交配、危険な話です。
それにあのホッキョクグマ舎に4匹は狭すぎる、という動物愛護団体からの声も上がっています。
真偽はともかく、ベルリンにホッキョクグマが来てくれました!絶対に会いに行かなきゃ!
ヴォロージャは毎日8時から13時まで屋外展示場に出されるそうです。

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クヌートの剥製がベルリン自然博物館で特別公開

Museum für Naturkunde Berlin zeigt den Eisbär ‚Knut’
Der im Berliner Zoologischen Garten am 19.3.2011 verstorbene Eisbär ‚Knut’ wird für die Öffentlichkeit vom 16. Februar bis zum 15. März 2013 kostenfrei im Foyer des Museums für Naturkunde zu sehen sein.

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(記事、写真ともNaturkundemuseum)

http://www.naturkundemuseum-berlin.de/aktuelles/kurznachrichten/neueste-nachrichten/?tx_ttnews[tt_news]=319&cHash=c24a92f99f1e6555e2c518fa5cdd69d9

ベルリン自然博物館ではホッキョクグマの「クヌート」を展示します。
ベルリン動物園で2011年3月19日に死亡したホッキョクグマの「クヌート」は、2013年2月16日から3月15日の間、博物館の玄関ホールで無料で見ることができます。

とうとうこの日がやってきましたね。毛皮はクヌートのものを使っているそうです。
初日には大勢の人が詰めかけ、ガラス越しにクヌートと対面しました。

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クヌートの死の直後、その剥製を博物館に、との発表があったとき、「死後の眠りを妨げるなんて許せない!」と多くのファンが抗議の声を上げましたが、私はびっくりしたけどいい考えだと思いました。

そうでなければ、この子は忘れられてしまう。

あの当時も、1ヶ月もしたら地元ベルリンのメディアにさえクヌートの記事は出なくなりました。死んだあとも見世物にされるのは本人(?)的にはどうなんだろ、というところですが、ホッキョクグマの標本なんて学術的にも貴重なものだし、後世に残すのもやぶさかではないのでは。
まあ、こんな考えはただのセンチメンタルなものでしかありませんが。

常設展示は2014年からのようですが、ホームページを見ているとこの博物館自体面白そうなので、今年ベルリンに行けたら、絶対行きます。

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クヌートのブロンズ像が動物園にて発表!

Bronzeskulptur des Eisbären im Zoo enthüllt.

クヌートのブロンズ像が動物園にて発表になりました。

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„Papa, wer ist Knut?“ fragt ein kleiner Junge am Zoo-Eingang. Nun, da gab es vom 5. Dezember 2006 bis zum 19. März 2011 einen gewissen Eisbären, der weltweit Millionen Menschen begeistert hat – oder sie den Hype um ein Zootier hat ablehnen lassen. Um an das Phänomen Knut zu erinnern, haben Förderverein und Zoo Berlin am Mittwoch eine Bronzeplastik aufstellen lassen. Der Nürnberger Bildhauer Joseph Tabachnik hat die Skulptur „Knut, der Träumer“ geschaffen.

「パパ、クヌートって誰?」男の子が動物園の入口で尋ねる。2006年12月5日に生まれ、2011年3月19日にこの世を去ったホッキョクグマがいて、世界中の何百万人もの人が夢中になった。あるいは、動物園の動物という誇大広告を受け入れない。
クヌートという現象を記念してベルリン動物園と後援(振興)会は水曜日にブロンズ像を設置した。ニュルンベルクの彫刻家ヨゼフ・タバフニク氏がそのブロンズ像「夢見るクヌート」を制作した。

Man muss sie ein wenig suchen, sie steht rechterhand des Eisbärengeheges und links vom fast fertigen Vogelhaus auf einem Gebüschstreifen. Alle lobten, dass man Knut in dem Bären in seiner typischen Pose als Jungtier auf zwei „Eisschollen“ aus indischem Granit genau erkennen könne.

ちょっと探せば、それは右手にホッキョクグマ舎があり、左手に雑木林の中のほとんど完成した(?)鳥小屋の間にある。インド産の花崗岩で出来た2枚の氷の板の上に、クヌートがよくやっていたポーズで横たわるクマが、まさにクヌートを髣髴とさせることに皆が賞賛した。
(記事、写真ともTAGESSPIEGELより)
http://www.tagesspiegel.de/berlin/denkmal-enthuellt-fuer-immer-knut/7296438.html

とうとうクヌートのブロンズ像がお披露目になりました!

クヌート像にはバラや彼の大好物だったクロワッサンが供えられたそうですよ。

これで「クヌート伝説」もひと段落と言うことか。いや、まだベルリン自然博物館に剥製が御目見えするのがありますね。

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クヌートのブロンズ像、完成

Knut aus Bronze ist jetzt fertig

クヌートのブロンズ像、完成

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Ein gutes halbes Jahr Arbeit steckt in der Statue, nun ist es vollbracht: Bronze-Knut ist fertig - und es dauert nicht mehr lange, bis er im Zoo zu sehen sein wird.

半年に及ぶ制作期間の後、いまや成し遂げられた。クヌートのブロンズ像が完成した。動物園でそれにお目にかかれるのもそう遠くない。

(記事、写真ともTAGESSPIEGELより)

http://www.tagesspiegel.de/berlin/statue-fuer-den-zoo-knut-aus-bronze-ist-jetzt-fertig/6970314.html

以前の記事でご紹介しましたが、クヌートの銅像が完成したそうです。
氷の上でまどろむクヌートを描いた、Josef Tabachnyk氏の作品です。
長さ約1.4m、高さ1.15m。


クヌートの記念碑を造ることについては、批判もあります(死んだ後にも金儲けのタネにする気かとか)が、ここまで注目を集めたホッキョクグマは後にも先にもいないだろうし、動物園側も像を通じてホッキョクグマを取り巻く環境をアピールし保護を訴えていくだろうから、そんなに悪いことではないと思います。

来年またベルリンに行ったならば、きっとブロンズになったクヌートに会いに行きます。


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クヌートの妹「アノーリ」、屋外デビュー!

クヌートの腹違いの妹「アノーリ」のことを以前ご紹介しましたが、このたび初めて屋外に出ました。


Die kleine Eisbärin Anori durfte am Donnerstag zum ersten Mal in ein kleines Außengehege im Wuppertaler Zoo.

ヴッパータール動物園のホッキョクグマの女の子「アノーリ」が火曜日に初めてお外に出ました!

Natürlich war Mama Vilma mit dabei - die beiden haben seit Anoris Geburt am 4. Januar in der Bruthöhle gelebt.

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もちろんヴィルマお母さんと一緒。2匹は1月4日のアノーリの誕生以来ずっと産室で暮らしていました。

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動画も見ましたが、ママべったりだけどなかなか好奇心旺盛なお嬢ちゃんのようです。

クヌートに似てる・・・かな?

まあ、クヌートはクヌート。アノーリはアノーリですよね。

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RPONLINEの記事
http://www.rp-online.de/bergisches-land/freizeit/freizeit/suesse-eisbaerin-anori-entdeckt-die-welt-1.2773233

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クヌートの一周忌

あの日から1年が経ちました。クヌートが突然逝ってしまってから・・・。

1年前の2011年3月19日、クヌートが突然くるくる回りだしたかと思うと池に落ちそのまま死亡しました。
原因は、ウィルスが脳を冒したためといわれています。(まだそのウィルスは特定されていません)

「一周忌」の前日、18日の日曜日には多くの人がベルリン動物園を訪れ、クヌートの死を悼みました。
クヌートがいたシロクマ舎の前に薔薇の花やクヌートが好きだったクロワッサンが供えられてました。

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写真はTagesspiegelの記事から


そういえば、クヌートの剥製がベルリン自然博物館に展示されるという話、どこまで進んだのでしょうか。

3月16日付のTAGESSPIEGELの記事によると、現在クヌートの骨は研究所に、毛皮はインヴァリッド通りの博物館の冷暗室に保管されているようです。残りの部分については、標本作りの専門家がDermoplastik(皮膚形成術?)を使って復元するとのこと。
そして来年以上「自然の世界Wert der Natur」というテーマで特別展を開くようです。


クヌートの異母兄弟、ヴッパタール動物園のアノーリAnoriについては、2月14日付のニュースで「目が開きました」と報告があって以降、何の情報もアップされていないですね。時期的に、まるでクヌートの生まれ変わりのように生まれたアノーリだから、動物縁側も無用なフィーバーを警戒しているのかな。なんにせよ、希少なホッキョクグマの赤ちゃんなので健やかに育っていって欲しいです。


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クヌートの記念硬貨発売!

国立ベルリン造幣局(Staatliche Münze Berlin)から、クヌートの記念硬貨が発売されました!

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このたび発売されたのは、先日デザインが決まって夏に完成予定の、クヌートの記念碑をモチーフにしたもの。(写真は、国立ベルリン造幣局のHPから)

裏面は、ベルリン市の紋章です。

価格は12ユーロ。そのうち1ユーロがベルリン動物園に寄付されます。

オンラインショップでも買えるようです。

国立ベルリン造幣局:
http://www.muenze-berlin.de/shop/action/

クヌート記念硬貨のページ:

http://www.muenze-berlin.de/shop/action/page/16076/Knut--der-Traeumer

国立ベルリン造幣局には他にも、クヌートをモチーフにした記念硬貨があります。

仔熊のときのクヌート:
http://www.muenze-berlin.de/shop/action/page/15321/KNUT-wird-versilbert

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1歳のときのクヌートとトーマス・デルフラインさん

http://www.muenze-berlin.de/shop/action/page/16065/Knut-mit-Thomas-Doerflein

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「クヌート2世」?スカンジナビア野生動物園生まれの「シークー」

デンマークにあるスカンジナビア野生動物園で生まれたホッキョクグマの赤ちゃん「シークーSIKU」が、とっても可愛いと話題になっています。

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シークーは11月22日に同園で生まれましたが、母親「イルカ」が育児放棄したことから、人工哺育で育てられることになりました。男の子のようです。
園長が自宅で哺乳瓶でミルクをあげている動画などがネットで話題になり、それで世界中で注目を集めることとなったそうです。


「シークー」はグリーンランドの言葉で「海の氷」という意味。氷がなくてはホッキョクグマは生きていけない--この名をつけることで、動物園側は自然破壊に警鐘を鳴らしていこうとの考えのようです。この辺も、クヌートの生い立ちに似てますね。

動物園のサイトには、悶絶もののシークーの写真が山盛りにありますよ。

スカンジナビア野生動物園のシークーのページ:
http://www.skandinaviskdyrepark.dk/index.dsp?area=393

シークーのyoutubeの動画:


シークーのfacebookのページ
http://www.facebook.com/siku2011

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