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震災

DVD『カリーナの林檎~チェルノブイリの森~』感想

   チェルノブイリ原発事故のあったウクライナの隣国であるベラルーシ国に住む少女カリーナ。本当の名は「アレーシャ」だが、おばあちゃんがカリーナの樹にちなんで付けてくれた名を気に入っていた。

   夏休みの最後を大好きなおばあちゃんの住む田舎の家で過ごしていた。カリーナの一家はかつてこの家に住んでいたが、ママの発病、入院で家族はバラバラになっていた。
パパは入院費を稼ぐため、モスクワに出た。カリーナはベラルーシの首都ミンスクの親戚の家に預けられた。
   しかしそこでの暮らしになじもうとしないカリーナ。友だちも出来ず、いつも孤独だった。
でもどんなに辛くても寂しくても泣かなかった。それがママとの約束だから・・・。
ある日カリーナは、入院中のママからこんな話を聞かされる。「チェルノブイリという街には悪魔のお城があって、悪い魔法使いが毒を撒き散らしているのよ」

   親戚のおばさんが電話で「おばあちゃんが病気になった」と話しているのを盗み聞きしたカリーナは、一人でおばあちゃんの家に向かう。
おばあちゃんは大喜びし、カリーナも喜んで介抱した。
悪い魔法使いのことをカリーナはおばあちゃんに聞いてみた。するとおばあちゃんは「神様がやっつけてくれるさ」と笑った。神様がいてくださる・・・カリーナは心強く思った。

   だがおばあちゃんの家は居住禁止区域のすぐ隣の村にあり、放射能汚染の危険があった。おばあちゃんはそれを知りながらも、この土地を離れらなかった。

   ママの病気が悪化し、カリーナは街に連れ戻される。そしてカリーナ自身も病に倒れてしまう。
   カリーナは神様を疑い始める。
「神様はどうして悪い魔法使いをやっつけてくれないの?」

   入院先の友だちが次々亡くなっていく・・・。そして本人も知らないことだが、病気が再発していた。
   カリーナはあることを決意する。
「悪い魔法使いに頼んで、毒を撒くのをやめてもらおう」

カリーナは病院を抜け出し、チェルノブイリを目指して旅立つのだが・・・。

病気の女の子が厳寒の森の中を一人でフラフラ・・・って信じられないというか寓話仕立てのラスト。「カリーナ」自体が、現地取材で出会った子どもたちの象徴ということなんですね。

冒頭、ミンスクの親戚のおばさんがおばあちゃんからのおみやげの林檎やキノコを捨ててしまう。「ひどいな」と思うかもしれないけど、林檎もキノコも放射能に汚染されているんですよね。

おばあちゃんの家のある村の空も川も森も、こんなに美しいのに、放射能に汚染され人も住めない場所になっている。

それを証明するかのようなホントのラストシーン。
2010年3月、チェルノブイリに入ったスタッフがガイガーカウンターを向けると、針が激しく触れアラーム音が響き渡る。事故から24年たった今も、高濃度の放射能を撒き散らしているんですね。

チェルノブイリと同じレベル7の放射線災害となった福島原発のメルトダウン。
あれから2年がたち、記憶も風化しつつありますが、今現在も「毒を撒き散らしている」・・・このことを忘れてはいけない、と思いました。

公式ホームページ:http://kalina-movie.com/top.html

「浜のミサンガ・環」届きました!

先日の記事でご紹介しました、「浜のミサンガ・環」が届きました。

緑と茶のミサンガと、青と白のストライプの細いもののセットです。製造番号が書かれた紙が添付されていました。

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本来、装飾品を作るためのものではない漁網を使ったものだから、多少チクチクはしますね。
でも三陸のお母さん(おねえさん)たちの心がこもってるものだから、大切にしようと思います。

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浜のミサンガ「環」ウィンターバージョン予約受付中

東日本大震災から8ヶ月。被害がほとんどなかった土地に住む私には、なんだかすごく昔のことのように思えます。
しかし被災地では、まだまだ復興が進んでいません。

そんな中、三陸の女性たちが漁網を使ってミサンガをつくり、それを販売する、というプロジェクトがあることを知りました。

Main_logo

(写真は「三陸に仕事を!プロジェクト」ホームページより)

「2011年に祈りを込め、2012年がいい年でありますように」。
そんな気持ちを胸に、緑のジュートを使った限定バージョンをつくり始めました。
緑には、「新芽」「若枝」といった、希望の力を与える意味、パワーがあります。

ミサンガの販売代金 1,100円(1セット・税込)のうち、材料費や販売経費、諸経費を除いた、576円が作り手の方々に。また、材料である網を切ったりする二次加工を担い、作り手さんをサポートする現地の被災企業・被災者の方々にも1セットにつき150円近く(為替や材料費の変動で変化)が支払われ、合計700円以上が被災地に届いています。

「三陸に仕事を!プロジェクト」ホームページより引用)

現地にボランティアに行くことも、多額の義援金も送ることもできない私ですが、一つ注文させてもらいました。

あとできることとして、拙ブログで紹介させていただきます。
訪問者も少ない当ブログですが、少しでも多くの方の目に触れるように・・・。


映画『アレクセイと泉』感想

『アレクセイと泉』を見に行ってきました。立ち見が出るほどの盛況で、原発問題についての関心の高さが窺われました。


「舞台は、ベラルーシ共和国の小さな農村ブジシチェ村。深い森を抜けると、静かで穏やかな人々の営みがある。
ここは、1986年に爆発事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所から北東に180キロ。政府によって移住勧告が出され、600人の住人のほとんどが村を去った。残ったのは、55人の年寄りと1人の青年アレクセイだけ。村の名前は地図からも消し去られた。
あの日を境に、村のすべてが放射能によって汚染されてしまった。長い年月人々が耕してきた大地も、そこに育つジャガイモも、キノコが採れる森の中も・・・。しかしそんなブジシチェ村の中心には、まるで奇跡のように、放射能が全く検出されない「泉」があった。」
(パンフレットより)


さて映画で描かれるのは、背景を知らなければ、ベラルーシの農村の日常そのものです。土を耕し、森にキノコを採りに行き、川に網を張って魚をとる。泉の水で洗濯し、糸を紡いで機を織る。お祝いの席で女たちは踊り、男たちは酔いつぶれる。

坂本龍一さんが音楽を担当していますが、正直「余計な音楽要らないな」というほど、自然の音が豊かで美しい。


わざとらしく植物にガイガーカウンターを向けたりするシーンはない。
でも。
「あの事故のあとでは・・・」なんて言葉が出てくるたびに、身が引き締まる思いがする。


力仕事を一気に引き受け、村に残った年寄りたちの生活を支えるアレクセイ。うつくしい人。まるで聖者のよう。

なぜ、アレクセイたちはこの放射能に高度に汚染された地に留まったのだろう。

「もしかしたら泉が僕を村にとどまらせたのかもしれない。泉の水が僕の体の中に流れ、僕を支えている。泉が、人々に故郷に帰るよう引き寄せているのだろう。」

今回の震災で被災された人々のことを考える。安全な場所に移るよりも、放射能に汚染されてても故郷へ帰ることを切望している人々。その人々にも「泉」があるのだ。田畑だったり、家族と暮らした家だったり・・・。

こうやって家でご飯を食べたりお風呂に入ったり、「当たり前のこと」と思っていたことが、なんと尊くかけがえのないことなのか・・・。


追記:
『ナージャの村』『アレクセイの泉』、追加上映が決定されたそうです。

◆ 5/7(土)~20(金)
13:00~『ナージャの村』
16:00~『アレクセイと泉』
◆5/21(土)~6/3(金)
13:00~『アレクセイと泉』
16:00~『ナージャの村』

http://www.mmjp.or.jp/pole2/

ドイツ気象庁が放射能拡散予想

ドイツ気象庁が放射能拡散予想シミュレーションを発表しています。

もちろん、気象条件などを勘案してシミュレーションしただけのものだから正確なものではありませんが、それでも日本の気象庁が満足な情報を発表しないのだから、まあ参考程度とはいっても知っておきたい情報だと思うのです。

だいたい2日先のものがHPで発表されるようです。

4月19日(火)

Yosouzu0420

4月20日(水)

Yosouzu0420_2

色が濃いほど濃度が高いようです。

ドイツ気象庁のサイト:http://www.dwd.de/
の右側の “ Ausbreitung Japan ”からお入り下さい。

レベル7

とうとう、福島原発の事故が、チェルノブイリに並ぶ「レベル7」に引き上げられました。

「経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、原発事故の深刻度を示す「国際原子力事象評価尺度(INES)」の暫定評価を、「レベル5」から最悪の「7」に引き上げると発表した。

 これまでに放出された放射性物質の量を、推定される原子炉の状態から計算した結果、「7」の基準である「数万テラ・ベクレル以上(テラは1兆倍)」に達した。「7」は0~7の8段階で上限の「深刻な事故」で、過去では1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故が唯一の例だ。」(4月7日付け、読売新聞の記事より)


このことはもちろん、ドイツでも大きく取り上げられています。

Fukushima jetzt auf einer Gefahrenstufe mit Tschernobyl


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Japan hebt die Gefahr des Atomunfalls in Fukushima auf die höchste Stufe 7 an. Die Katastrophe gilt damit als so schwerwiegend wie der Reaktor-Unfall in Tschernobyl vor 25 Jahren. Doch Regierungschef Kan sieht auch Fortschritte.

日本は福島の原発事故の危険度をもっとも深刻なレベル7に引き上げる。この破局は25年前のチェルノブイリ原発事故に匹敵する。しかし菅首相は「(安定に向け)前進している」と見ている。

(記事・写真ともTagesspiegelより)

政府としては、何としても前向きな姿勢を見せたいところなんでしょうが・・・・。
「過小評価していた」「正確な情報を出さなかった」と国の内外から非難ごうごうです。

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